内容説明
厳戒態勢の首相官邸で、史上初の殺人事件が発生した。被害者はなんと官房長官! 犯行予告をしたのは、眼球を失った女性が死体で見つかる連続猟奇事件の犯人。なぜ双方の事件がつながるのか。侵入方法も殺害手段も不明という状況を打開するため、若き総理大臣は特殊能力者4名で編成する超常犯罪捜査班「チームクワトロ」を投入。だが悪魔は、つぎに一般市民を標的にした同時多発・無差別攻撃を仕掛けてきた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
114
2012/1/14 Amazonより届く。 2019/6/4〜6/6 これはどう見ても、吉村版STシリーズ。吉村さんお得意の心理描写を中心に、探偵役に、今野敏さんのSTシリーズの上をいく能力者たち。残念ながら次の#2勉教で中断。残念である。2019/06/06
papako
29
初読みの作家さん。角川ホラー文庫なのでホラーかなぁと思い読み始めました。しかし、どちらかというとSFのよう。超能力を持つ犯罪捜査員が、普段は普通の生活を送りながら、いざという時は未知の犯罪に立ち向かう。設定や能力も面白いのですが、この巻だけでは生かしきれていないかな。物語も淡々と進み、これはギャグか?と思わず笑ってしまった場面も。文章というか話の進み方がが松岡圭祐さんに似ている。続きもあるので読んでみます。2013/10/11
roomy
22
初吉村作品。面白かったです。超常犯罪捜査班のチームクワトロの4人がとても魅力的でした。どうなるのかとハラハラしながら一気読み。あんな総理が実在したら日本も変わるのかもと思いつつお話の中だけだよね、と少しがっかりする。2013/11/21
coco夏ko10角
20
『「巴里の恋人」殺人事件』でチームクワトロに興味を持って手にしたけどあの人が登場しなかった!十年前にあったという初代ということなんだろうけど、そっちはどうなったんだろう、次で分かるのか?それはそれとしてチームクワトロメンバーのそれぞれのキャラとか能力とかよかった、もっと活躍の場面欲しかったな。動物に関する能力のある柴田メインのシリーズがあってもいいくらい。けっこうな被害が出てるのに最後の総理の言葉はちょっと。2023/05/30
チアキ
20
さながら『SPEC』×『ST』×『FRINGE』といったところでしょうか。『SPEC』ほどのスタイリッシュさ、『ST』ほどの痛快さ、『FRINGE』ほどのミステリアスさは、正直ないのですが、情報を小出しにして、予想外の展開が続き、一気に読んでしまいました。おもしろいです。単なるサイコサスペンスかと思ったのですが、異常な猟奇殺人から、国家転覆、人類存亡の危機、愛とはなんなのか、といった哲学的な問題にまで発展していくのはおもしろかったです。一之瀬総理の国民に対するメッセージが印象的でした。続編も気になります。2015/06/26