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内容説明
1945年、1人の少女が15歳でなくなりました。名前はアンネ・フランク。アンネは、ナチスのユダヤ人虐殺から逃れるため、きびしい隠れ家生活を送りましたが、そんな彼女を支えたのは「日記をつけること」でした。友情、恋、母親への反発……心のすべてを自由に日記にさらけ出した、アンネの人生をたどります。【小学上級から ★★★】
目次
出発 6月30日(木)
アンネ・フランク・ハウス 7月1日(金)
ミープ・ヒースさん 7月2日(土)
フランクフルトへ 7月3日(日)
アウシュヴィッツ 7月5日(火)
おわりに
ふたたび、アウシュヴィッツをたずねて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
take0
29
小川洋子さんの文と吉野朔実さんの絵ということで借りる。本書は小川さんの『アンネ・フランクの記憶』をもとに児童向けに新たに編み直したものとの巻末の注記。吉野さんの絵は表紙と人物紹介の頁の他、カットが数点で期待してたのとはちょっと違った。1994年に小川さんがアンネ・フランクの親友ジャクリーヌさんとアンネ一家の隠れ家生活の手助けをしたミープさんを訪問し、そしてアウシュヴィッツを見学したことが記されている。収容所を見学する記述では、やはり胸が苦しくなる。2019/03/19
kanki
14
祝、紫綬褒章。小川さんの原点、アンネを実際に訪れる。死の恐怖と戦いながら、言葉を書くことで唯一自分の存在を確かめようとした少女2021/11/07
雨巫女。@新潮部
12
《私-図書館》【再読】←2021年8月22日。アンネフランクの足跡を訪ね、アンネの友や隠れ家の支援したミープさんの話は、興味深く読んだ。生の話や、現地での体験は、やはり、戦争の怖いと感じた。2012/04/22
yumiha
5
小川洋子は、『博士の本棚』で死の床の枕元に置く7冊のうちの1冊に『アンネの日記』を挙げており、日記のキティが自分だと思い込むほど、読んだそうだ。その小川洋子が、アウシュビッツを始め、アンネの軌跡をたどる旅を書き表す。思い入れのわりには、小川洋子らしさの少ない文章のような気がした。2012/11/06
Chiyo K.
3
子どものころから『アンネの日記』を愛読する著者が、アンネゆかりの場所や人を訪ね、感じたことをつづったエッセイ。隠れ家やアウシュビッツで、アンネと親交のあった人との会話の中で、小川さんが感じたひとつひとつのことが丁寧に書かれ、一緒にその場を訪ねているような気持ちになる。優しい筆致は子ども向けではあるが、アンネをまったく知らない子どもの読者には、知識を補うもうワンステップが必要かも。最初の訪問自体、20年ほど前のようだ。2017/04/23