角川oneテーマ21<br> 年賀状の戦後史

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角川oneテーマ21
年賀状の戦後史

  • 著者名:内藤陽介
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2014/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041100875

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内容説明

焼け跡に安否を尋ねる「お年玉はがき」の誕生から、戦後の干支廃止論争、郵政労使闘争、そして平成の「プリントゴッコ」ブームへ。われわれ日本人は年賀状に何を託してきたのか? 気鋭の郵便学者が描き出す戦後の姿。

目次

第1章 焼け跡から、尋ね人への“謹賀新年”―終戦直後
第2章 「日本の正月」をいかにデザインするか?―GHQ占領期
第3章 カラー切手登場、賞品はテレビ―朝鮮戦争特需後
第4章 郵政労使闘争に巻き込まれる年賀状―五十五年体制の幕開け
第5章 我が町から“大臣切手”で地域振興を―東京オリンピック前後
第6章 干支は一巡し、郵便番号導入―高度経済成長末期
第7章 「インフレ」「年末闘争」という受難―オイルショック期
第8章 プリントゴッコ人気と天皇病臥の自粛の中で―昭和の終わり
終章 “戦後”の終わり、そして平成へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

68
正月に図書館へ行った時、雰囲気で借りた本。最近滅亡の危機にある年賀状がどのような歴史を辿って来たのか。素直な郵政業務上のクリエイティブな世界を楽しく読みたかったが、どちらかと言えば政治的なアプローチで葉書や切手のデザインが決まったとか、妙に堅苦しい文章で綴られている。思いのほか疲れる。著者のプロフィールを覗くと東大卒の郵便学者だった。正月のノリで読むものではなかったなあ。2024/01/20

おかむら

33
年賀状(と年賀切手)から読み解く戦後史。かなりマニアックというかニッチな新書。著者は郵便学者だそう。大臣切手の章が楽しい。年賀切手のデザイン(干支にちなんだ郷土玩具)はその時の郵政大臣の地元の玩具を取り上げるという郵政省の忖度。昭和36年の年賀切手「金のべこっこ」(岩手)は鈴木善幸郵政大臣の意向だそうで。あらー、官僚の忖度に歴史あり。 2017/05/18

Humbaba

4
年賀状は日本の風習の一つである.当初は安否の確認だったものは,やがてその当初の意味を失いながらもずっと残り続けている.現在はメールにある程度シェアを奪われているのは事実だが,今後もその風習は残り続けるだろう.2011/12/18

楽読

3
戦後の社会背景を織り交ぜながら、それに関わった人や政治家、いろいろな思惑、切手デザインに関わる干支や伝統工芸品などの解説(私としては少々退屈)、そして葉書の紙質、「プリントゴッコ」ブームやワープロ、パソコンでの印刷の中で生き抜いてきた年賀状と楽しめた本です。2015/01/18

そうたそ

3
★★★★☆2012/01/18

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