中公新書ラクレ<br> 大学教員採用・人事のカラクリ

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中公新書ラクレ
大学教員採用・人事のカラクリ

  • 著者名:櫻田大造【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121504012

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内容説明

大学教員になるための秘訣・裏ワザを一挙公開。新学部設置、採用人事に関わり、業界の内部事情に通じた現役教員が、採る側の論理を明かす。給与、昇進、派閥、コネ、雑務などの実態も取材とデータを基に公開。団塊世代の定年退職で市場が動く今こそ、新たな「傾向と対策」を。

目次

第1章 採用側から見た就活のプロセス(『大学教授になる方法』の時代
『高学歴ワーキングプア』ショック ほか)
第2章 コネ、業績、人間性-合否の決め手は何か?(法律が規定する大学教員の条件とは?
博士号なんか要らない ほか)
第3章 大学教員の人材マーケットを分析する(現在の大学教員市場から将来を予測せよ
増えている純粋公募による採用 ほか)
第4章 予備地識としての大学業界ウラ事情(「教授」以上の職階はない
「長」になるのを避ける? ほか)
第5章 失敗ケースにも学ぶ就活術(21世紀に大学教授になる方法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

8
個人体験談「1勝100敗!ある官僚の転職記:大学教授公募の裏側」とは対極。業界の内部事情に通じた教授が採用・人事を概観。世間を騒がせた「高学歴ワーキングプア」をキーワードに大学院拡張計画や少子高齢化等による歴史的背景と現状を説明。豊富なデータと見聞事例に加え、企業との比較もあり、極力客観的に大学教員の仕事を紹介。「カラクリ」や文中に頻繁に出てくる「コネ」は誇張表現。所謂、人脈形成の必要性。教育・研究力と周りと協調性を持ち、雑用をソツなくこなす行政能力がある人材が望まれる。当たり前と言えば当たり前。2018/04/24

ソラヲ

8
大学教員採用人事について「採用側」の視点から書かれた本。コラムとして実際に大学教員になった人の道のりやバックグラウンドが載っており、それによると専門だけでなく語学(特に英語)ができ、かつ教えられる人が強いとのこと。また、若者が内向き志向の現状だからこそ海外の大学で学位を取得すれば評価される模様。そんな中で教員に求められる能力も今と昔では違うようで……独文の教授が「私はオールドタイプの人間なのに最近はドイツ語が話せることも求められてきて肩身が狭い……」と嘆いていたのを思い出した。2015/09/14

viola

5
『高学歴ワーキングプア フリーター製造工場としての大学院』や『大学教授になる方法』からの引用多し。+今の時代に合わせての考察となっているので、それはそれでいいのだけれど。やはり、どれっだけ意欲があっても就職があまりにも絶望的過ぎて博士課程に進めない人が多すぎるというのは(私含めて)大きな問題でしょう。でも周りは簡単に進めるんだよねー。最低でも学部・修士までは学費親持ちじゃなきゃ無理ですし。内容が内容なので、既に知っていることが殆ど。それにしても、応募時に紙媒体でなくUSBで送ってくる強者ってどうなの・・。2012/01/26

浮浪人

4
大学生までは、身近に大学教員がいたり、自分で調べたりしない限りは彼らの就職事情を知る機会はほぼ皆無であろう。 タイトルの通り、この本は大学教員になるための「就活事情」を述べた本である。 著者が文系の学問分野を専門としているため、本に出てくるエピソードは文系寄りではあるが、私は筆者が主張しているように理系の大学教員についても当てはまる情報が詰まっていると思う。 (学問分野の関わる話がこの本の大部分を占めているわけではない) そして、この本は大学受験を控え、大学選びの真っただ中である受験生に読まれるべきだ。2017/05/06

朔望

4
題名通り。また実際の教員の簡単な生立ちと経歴、採用の過程と採用後の状況を含めた細かい実例を豊富に紹介している点が良い。私としては現代の大学教員の採用の鍵となるのは高度な外国語運用能力、学会の加入や大学(院も)での恩師、同僚との信頼関係、自己能力の正確な把握に尽きると思う。論文の実力は良い人間関係の構築によって共著が捗り、それを通して自分自身の研究の参考、刺激になる。以上のことから、必要な鍵とプラスして、自分の分野に関してまずは極めて行くのが良さそうだ。人間関係、特に信頼が一番と感じ、今後の参考になった。2016/05/11

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