王子様と灰色の日々(1)

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王子様と灰色の日々(1)

  • 著者名:山中ヒコ【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2012/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063805406

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内容説明

酒飲みの父、貧しい家。不幸を仕方ないとあきらめ過ごす高校生の敦子(あつこ)は、ある日、大金持ちの男子、至(いたる)・遼(りょう)・信也(しんや)と出会ったことで運命が反転。瓜二つの、乃木(のぎ)グループの跡取り息子・至の身代わりに仕立てられる。「王子」となった敦子が、「宮殿」の中で得たもの、そして失ったものとは――?――この世で一番不幸なことは、人を好きになること――。“王子”達の切なく美しいラブ・ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

142
全4巻のうち今のところ3巻まで読了。ヒコさんの描く少女漫画ということで、タイトル見て今までなんとなく避けていたのだけど、読んでみたらなかなか面白かった。ザックリ言ってしまうと「乞食と王子」をベースに男装や女装、BLやGLを匂わせつつ「好き」という感情がもたらすものを展開させた話なんだけど、でもそれだけじゃなく、冷えたり荒んだりした親子の関係や自尊心、決められたレールを飛び出そうとするアイデンティティを模索する世代を描いていて興味深い。個人的には失踪した御曹司、至の気持ちや態度の変化に注目したい。2013/09/05

エンブレムT

120
少女マンガ版『王子と乞食』。ただし、王子の身代わりは女子高生。・・・男装のヒロインというと、女性陣からアツいまなざしを向けられる中性的な魅力あふれるタイプが多いのだけれど、本作のヒロイン・敦子は全く違いました。誰にも大事にされたことがないまま、世の中の底辺を必死に生きている少女なのです。失踪した御曹司の身代わりに仕立て上げられた彼女が努力する姿は、健気で応援せずにはいられません。「この世で一番不幸なのは、人を好きになること・・・」読むほどに切なさが増していく感がヒシヒシと伝わってくる第1巻でした。ううぅ。2012/09/20

どんぶり

57
ヒコさんの作品は大好きなので、気にはなっていたのですが、設定にあまり惹かれなくて見送っていました。けど読んでみたら「やっぱり山中ヒコさんの作品だ!」と嬉しくなりました。男装ものだけど、本当の主旨は別なんですね。一言で言うなら「愛」…かな?今まで周りの人全て(唯一の血縁・父にまで)に蔑まれてきた女の子・敦子が、有名なお家柄の跡取り息子になりきる事により周りに必要とされ、そのことに喜びを感じて奮闘していくお話。やっぱりBL作家さんらしく、そんな描写があって、普通の少女漫画とはまた一線を画していてニヤリです。2015/01/28

フキノトウ

40
慕っている人に、優しい気持ちを向けてもらえたと、ほっこりしてたら実は目的のためで・・・というのが切なかった。期待されて一途にそれに答えようとする敦子。幸せになってほしいな。2014/06/04

ちゃりんこママ

39
電子。またサンプルで飽き足らず4巻一気読み。「王子とこじき」現代少女漫画版。どん底貧乏で家庭環境最悪で一人っ子で地味で健気な少女、敦子…ぐわっ!私みたく同じ一人っ子で同じ様な目に遭わないと解らないかもしれない、この切迫感。父親の借金で身売り寸前、財閥の息子の身代わりに…「安上がりに利用される」らしいけど、財閥家庭もワケありで、色々ありそう。2014/07/09

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