山と溪谷社<br> 私の南アルプス

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山と溪谷社
私の南アルプス

  • 著者名:不破哲三
  • 価格 ¥774(本体¥704)
  • 山と溪谷社(2014/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635047371

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内容説明

著者が日本共産党委員長として多忙を極めていた当時、政治とは対極にあるような山を舞台に、しかも玄人好みの南アルプスに、毎夏、通っていたころの山の紀行文を集めた読みもの。
3部で構成されており、序章に「山への思いを語る」と題して、まず山の魅力、特に丹沢から道志、そして南アルプスに惹かれた経緯が述べられます。 続いて1部は「南アルプス縦走の日々」として、甲斐駒ヶ岳や北岳などの北部から聖岳、光岳などの南部まで4回に分けて縦走した山行の紀行が綴られ、2部は「花と歴史と展望と」と題して、仙丈ヶ岳、北岳、鳳凰三山、白峰三山と各山域ごとに取り上げ、その特徴を綴ったエッセイとなっています。
1998年に刊行され、長らく品切れが続いておりましたが、このたびヤマケイ文庫として文庫化いたします。

目次

序章 山への思いを語る

第一章 南アルプス縦走の日々
終わり晴れれば雨もよし 荒川三山・赤石岳
炎天渇水の稜線を歩く 塩見岳・間ノ岳・北岳
雨にも負けず風にも負けず 聖岳・上河内岳・易老岳
お山はやっぱり晴れがいい 甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳

第二章 花と歴史と展望と
南アルプスへの転機
仙丈ヶ岳
北岳
鳳凰三山
白鳳三山

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまはるか

19
不破哲三氏1990年代の南アルプス山行記。当時岳友から贈られたものを今ごろ読むことになった。氏は当時60代、多忙な中、毎年夏休みに2、3泊の縦走を重ねて南ア主峰を踏破している。こちらは30~50代にとぎれとぎれで登った南アの思い出と重なって瑞々しく読んだ。連日の夕立を避けて真夜中に赤石岳山頂に着いた時、雷光で一瞬明るくなった西の空に見慣れた恵那山のシルエットが浮かんだ。そんなところに恵那山が見えるとは想像もしていなかったからだろう、自然に涙が溢れた。不破氏一行と重なった時もあったろうが邂逅の縁はなかった。2023/02/24

浅香山三郎

13
不破さんが登山家であるといふのはどこかで読んだことがあつたけれども、こんなに本格的に取り組んでをられるとは。私は、BS2等の山登り番組をみるのが大好きだが、体力の問題と、団体行動がダメなので、到底高山は無理だらう。 「鳳凰三山」での水上勉氏との交遊、「白峰三山」での木下順二『子午線の祀り』と『平家物語』の知盛像の差異への気付き等、他党の党首が書きさうにない話題も、不破さんらしくさすがだと思つた。政治家としての不破さんの本は1冊しか読了してゐないが、軽いものはまう少し読みたいと思う。2018/09/22

roatsu

13
南アルプスへの憧憬と山を歩く楽しみが独特の文章で綴られた一冊。読んでいて情景が浮かび心楽しく、南アルプス山域への憧れをかきたててくれる。こんなこまやかな山への眼差しと文才がある人だったかと驚くとともに感心。少し前に自民政権批判の会見を意気盛んにしていて、いい年こいてまだこんなことしてるのかと呆れ果てたが、今更看板をおろせるわけでもなしそれは置いて、一登山愛好者として山への思いを味わい深く綴った本書は名文だと思う。2016/02/02

たか。

6
不破さんが登山やるなんてはじめて知りました。山に登ってサインや写真をとられたり。国会議員も人気商売的なところがあるから仕方ないけど、休みの日ぐらいそっとして欲しいよね。ちなみに不破さんは共産党委員長だけど、政治の話はほとんど出てきません。なのでその辺の話が苦手な人でも大丈夫です。登山の楽しさや素晴らしさを教えてくれます。2015/06/02

なにょう

4
不破さんといえば 共産党の方です。お名前だけみれば、政治の本かと身構えてしまいますが…ご自身の南アルプス登山に関する本です。 読みやすい文章でよいと思います。2013/08/07

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