内容説明
定年まであと四年のしがない財務官僚・樋口と愚直だけが取り柄の自衛官・大友。二人が突如転属を命じられたJAMS(全国中小企業振興会)は、元財務官僚の理事・矢島が牛耳る業務実体のない天下り組織。戸惑う彼らに、教育係の立花葵はある日、秘密のミッションを言い渡す。それは汚職か、横領か、それとも善行か!? 痛快娯楽「天下り」小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
117
単行本にて読了。ずーーーっと前から気になっていた一冊。あ~スッキリした(笑)。2015/12/05
Shinji Hyodo
98
『きんぴか』と何か他の作品を足して2か3か4か?で割ったような気がします^^;先日TVドラマが放送されて、それを見たうちの山の神様が“面白かった”と宣うので観る前に読む!っとばかりに読んだのですが…うう〜ん浅田さんの物語としてはイマイチ響いて来なかったなぁ。なんせ沢山書いてる訳で、そんな事もあるだろうと、今日のところはこのくらいで勘弁しといたろぉ〜^^;これでやっとドラマが観れる2015/11/11
青葉麒麟
71
久し振りに浅田作品を読んだ。本当に読み易い。しかし天下りって良いな。何もしなくても給料貰えるなんて。羨ましい。登場人物が皆、魅力的でした。唐突に透明人間が出て来て吃驚した。優雅な余生を送りたいもんです。2015/08/18
キク
69
極楽としての天下りが描かれているけど、うちの会社をみるとそうでもない。23区の各労基・警察・消防と話しが出来るノンキャリの叩き上げと、霞が関の本音を聞き取れるキャリアの人達なので、給料分の仕事をしてくれている。実益のない人を官庁への賄賂として雇う余裕は、日本企業にはもうないんだろう。浅田って「世間の荒波に揉まれた赤川次郎」みたいだと思ったけど、35年以上赤川次郎を読んでないので自信がない。読モのTLでも全然見かけないし。累計3億3千万部でいまだに年10冊は発行してるみたいだし、久しぶりに読んでみようかな。2022/09/08
はつばあば
66
やっと読み友さんに追いついた。官僚と呼ばれる国家公務員。ほんま仕事は忙しいしお給料は地方公務員より安い。それでいてステイタスとして自分のマンションを買う事と云う。昔の公務員の楽しみは退職後の天下りだったろうが・・時代は変った。年金は年々減少。公務員でない爺様には縁のない世界ではあるが職場の友達に恵まれハッピーなリタイアはできたと思う。が、退職後年数もたつと体も思うようにならず引きこもり。人生最後までハッピーで過ごしたいものです。2016/04/21