内容説明
團十郎という名跡は海老蔵が襲名するものと思われがちだが、過去には團十郎引退後に海老蔵を名乗った人物も多い。初代から未来の13代まで、歴代の團十郎の数奇な運命と襲名の舞台裏を紐解きながら、なぜ團十郎は特別なのか? 大名跡のもつ数々の謎に迫る!
目次
第1章 武田信玄と市川團十郎―先祖たち
第2章 荒事と「江戸の氏神」―初代團十郎
第3章 「助六」と絵島生島事件―二代目、三代目
第4章 「木場の親玉」と写楽の錦絵―四代目、五代目、六代目
第5章 「歌舞伎十八番」と夭逝した人気役者―七代目、八代目
第6章 「劇聖」と養子役者―九代目、十代目
第7章 戦後の歌舞伎と「海老さま」ブーム―十一代目
第8章 父子の苦悩と飛翔―十二代目と新・海老蔵