内容説明
経済学の基本からデフレによる長期不況の謎、得する投資理論の極意まで。一見、難しそうに思える経済の仕組みを、数学の力ですっきり解説。数学ファンはもちろん、ビジネスマンにも役立つ最強数学入門!
目次
第1章 情報と戦略から景気を読みとく(市場に併せれば、経済はうまくいくか? アカロフのレモン ほか)<br/>第2章 景気を支配する企業の数学(お金で買えない価値 「ワリカン」システムのいたずら―独占は「悪事」なのか? ほか)<br/>第3章 資産を増やすための数学(リスクを売買する市場―「不確かさ」が商品に 保険は、いったい何を売り買いしているのか ほか)<br/>第4章 「バブル」の数学(繰り返されるバブル 新しいバブルには新しい仕組み ほか)<br/>第5章 景気とデフレの深い仲(不況とデフレーション 需要側に立ったケインズ理論 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青雲空
4
バブル、デフレの章が良かった。 小野善康は大した学者なんだな。 2022/05/29
ちぃ
3
超良書。2022/03/24
ほにょこ
2
★★★☆☆ 読みとくシリーズ第三弾。経済の話が多くて比較的身近に感じられる内容でした。単純化し過ぎだとは思いますが、一面は捉えているのかなと思います。まあまあの面白さでした。2021/04/12
しのはら(か)
1
いつもどおりの親しみやすさ。何ごとも「入門」を教えるのが一番難しいと思うので、著者に感謝。(トービンのq)=(企業の株価総額)÷(企業の再取得費用)というのにはなるほど、と思った(過半数の株で好きにできると思うと、株価総額の半分でもいい気もしましたが)。ベンローズ効果(投資の調整費用)のお話も備忘録として。★★★★2011/09/07
sai
1
読みやすい。基本的には微分方程式は扱わず、ただ多項式を変形していくだけ。理系の人間にとっては数学と言うより算数。経済学が扱うのは人間行動の現象で、「生臭い」問題であるが、数学を用いて冷静に議論出来るようにしている〜みたいな話があとがきにあり、毎回思うが、数学、「仮定」あるいは「モデル」を多用するせいで経済学が現実離れしているという側面があることも否定出来ないのではないか。2011/08/19