内容説明
海外赴任から五年ぶりに戻った青年。久々に入った自分の部屋は、買った覚えのないインテリアで飾られ、きれいに掃除がされていた。不思議に思う彼の前に現れたのは、小学生の女の子二人。彼女たちは「あなた誰? 私たちの家に勝手に入らないでよ!」と言ってきて…。表題作のほか4編を収録。大人の思惑のはるか上を飛び回る子供たちが繰り広げる、リアルでちょっぴりダークな大冒険!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Heart
15
赤川次郎さん26作目。(’-’*)♪子供達の裏の顔や“悪"の部分の5つのお話し。[神童]だけは普通の子供みたいで安心。[ゲームはおしまい]悪戯心で終わる終わり方が良かったけど、一歩間違えれば大変。(^_^;)最初と最後が特に怖すぎる。10代の頃に読んだ赤川作品で、子供達が悪さをしたりするお話で雰囲気も似てる『満ち足りた悪漢たち』を思い出しました。(*^^*)とにかく子供達が怖い。でも面白かったです。(*´ー`*)2015/11/02
kaizen@名古屋de朝活読書会
10
子供の犯罪または不幸についてのお話。砂のお城の王女たち、神童、僕らの英雄、ゲームはおしまい、真夜中の子供たち。 短編で、主人公が子供だったり犯罪者が子供だったり。 ありえそうにない話をつくってみて、 今の何が問題なのかを考える実験をしているようでした。2011/08/14
読み人知らず
9
子供たちがすごい。子供に迫られるシーンとかは赤川さんぶっ飛んでると思う2014/07/27
ぎんりょうそう
7
赤川次郎らしいやわらかな文体で描かれていますが、内容は恐ろしいものでした。よく子供は残忍だと言われますが、隠れ蓑にかわいらしささや純粋なイメージを持っています。そのようなことがうまく描かれていると思います。2011/08/26
maruta
6
女の子は小さくても女ってことか、と思わずにいられない表題作をはじめ、親が知らない間に色々な世界を作る子供達の話。最後は子供らしい詰めの甘さがあるが、それは大人が読むからであって。本当に久しぶりの赤川次郎は想像以上に新鮮だった。2013/03/10