角川ホラー文庫<br> 殺人鬼を飼う女

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角川ホラー文庫
殺人鬼を飼う女

  • 著者名:大石圭
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043572229

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内容説明

京子はビストロを経営する美しきギャルソン。だが幼いころ義父から性的虐待を受けた彼女の中には、レズビアンでサディストのナオミや、淫乱で奔放なユカリなど、様々な人格が潜んでいた。さらに京子の周りでは、昔の恋人をはじめ何人もが謎の死をとげていた。(彼らを殺したのはもしかして──わたしも知らない、もう1人のわたし!?)そして再び京子に愛する男が現れたとき、彼女の内の“わたし”が蠢き出す……! 著者渾身のエロティック・ホラー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

38
大石圭さんの著書25冊目読了。今回の作品はいつもの大石ワールドとは、一味違っていて多重人格の話だった。京子にナオミ、ユカリなど、そして京子の知らないキョウコなどと、たくさんの人格が入れ替わっていくが、今回は何故か誰が誰なのか、はっきり認識して読了する事ができた。終盤になり、「殺人鬼を飼う女」の意味が良くわかった。またハッピーエンドっぽく終わったのも、良かったかな。⭐⭐⭐⭐★2024/03/16

koguma

22
いやー、ワインの蘊蓄すごかった。ワインは飲むけど、そんなに味わって飲んだ事もないし、この主人公のワインに対する情熱にただならぬものを感じてしまった。まあその部分は割と流し読みで済ませたんだけども、京子の幼少時に受けた虐待やいじめが、それから逃げ出す為にいくつかの人格を生み出してしまった下りは、悲しいながらも共感できた。ただの多重人格の話で終わるのかと思わせておいて、ちょっとびっくりな事実が最後明らかになり、何よりもその部分が怖かったのだけれど...最近読んだ大石さん作品の中ではかなり読み応えがあった。2018/04/02

そのぼん

13
『殺人鬼を飼う女』…。そういう意味だったのか、このタイトルは。それをバラすと面白くないので、なんとも言い難いですが、タイトル通りのストーリーでなかなか、よかったです。ホラーでとても怖いのですが、このストーリーの中に出てくるようなワインが飲みたくなりました(笑)。2011/10/12

007

12
京子の中にいる他の人格は基本的には人はいいのかもしれない。ナオミなんて特に。でも勝手にタバコ吸われたらやだなぁ…。そして私だったら京子と一緒になろうとは思えないかな。やっぱり身の危険を感じるし。田島さんは本当に愛を持ってますね。グロはほとんどなく読みやすかったし面白かった。2015/10/27

じーつー

11
殺人鬼を飼うってそういうことかぁ。 物理的に飼っているものかと考えていた。 殺人鬼をペット感覚で飼うというか支配するというか。 そうじゃなくて、自分の中に殺人鬼が居るって意味だった。 これはあらすじにも記載されている事だからネタバレにはならないだろう。 大石圭にしては綺麗なストーリー。 主人公が襲われるような顔をしかめたくなるシーンもあるし、凄惨な過去は気持ちよく読めるわけもないけど、それでも大石圭にしては綺麗な落とし方だと思った。 残された人はきっとみんな救われるんじゃないだろうか。 嫌いじゃない。2023/09/17

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