新人物文庫<br> 喜娘

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新人物文庫
喜娘

  • 著者名:梓沢要
  • 価格 ¥785(本体¥714)
  • KADOKAWA(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784404038388

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内容説明

帰国を前にして皇帝代宗に謁見した第14次遣唐使一行の前に、ひとりの娘が現れた。第10次遣唐大使として入唐しながら帰国できず、唐の朝廷に仕えて一生を終えた藤原清河の娘である。その忘れ形見・喜娘を父の故国日本へ連れてゆくよう申し渡される…。帰国した喜娘たちの運命を軸に、日唐交流の秘話とロマンを描く歴史文学賞受賞の表題作「喜娘」、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴」、ほかに「夏の果て」「すたれ皇子」「嘉兵衛のいたずら」の3篇を収録。平城京に生きる人々の息吹が今に甦る秀作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鍵ちゃん

21
帰国を前にして皇帝代宗に謁見した第十四次遣唐使一行の前に、一人の娘が現れた。第十次遣唐大使として入唐しながら帰国できず、唐の朝廷に仕えて一生を終えた藤原清河の娘である。その忘れ形見・喜娘を父の故国日本へ連れてゆくよう申し渡される。帰国した喜娘達の運命を軸に、日唐交流の秘話とロマンを描く「喜娘亅、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴亅、ほかに3篇からなる短編集。その中の「すたれ皇子亅が忍びよる恐怖を感じ、ゾクゾクしながら読んだ。最後の「嘉兵衛のいたずら亅だけが時代が違っていて読みづらい。2021/10/26

こまったまこ

7
奈良時代の短編集です。主人公はいずれも名もない人たち。興味深いお話ではあるのですがいまいち感情移入ができなくて残念でした。奈良時代の話を読むたびに思うのですが国全体が疲弊しているときに無理して大仏を造る必要があったのかな。吉備真備や行基のお話が読みたくなりました。2014/02/02

真理そら

2
「すたれ皇子」に登場する聖武天皇のやさしさ弱さがいとおしい。すたれ皇子として生きても、天皇に即位しても自由に生きられない哀しさにしみじみとした気分になった。一番好きなのは「嘉兵衛のいたずら」。安らかな隠居生活を送っていてもいたずら好きのままでいられるのは、それまでの人生がしっかりと充実したものだったからなのだろうか。それとも人は誰でもいくつになってもそれほど変化しないものなのだろうか。2017/06/24

m-t

1
遣唐使、写経生などなど、様々な立場で精一杯生きている そんな男たちの短編集。 とても面白くて、短編が苦手なのに、さくさく読めました。 描写がとても上手です。 とくにいきなり現代の話に飛んだ最後の話が、とてもよかったです。2010/04/19

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