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内容説明
日本人がどんなに節約しても、世界各国の大量消費は止まらず、石油は枯渇する。原子力の信用は失墜し、石油頼みのあらゆる分野――工業、農業、漁業、医薬品は大打撃を受けること必至。だが今、将来に備えてやるべきは省エネではない。代替資源を探し、技術革新をすることだ。では何が次世代エネルギーになるのか? 太陽電池や風力か? 地熱や潮力は? 政治と利権、各国のエゴで操作された嘘の情報を看破し、資源なき日本の行く末を模索する。
目次
第1章 エネルギーの現状を把握する―石油、原子力、太陽、水力、風力の問題点(石油はいつまで持つか;原子力は安全か ほか)
第2章 食糧と温暖化問題を考える―エネルギー問題から派生すること(人間の生命エネルギー、食糧の未来;事実に基づかない温暖化問題)
第3章 日本のエネルギー問題―将来に必要な備えとは(石油の代わりはどこにあるのか;原子力発電に頼っていいのか ほか)
第4章 エネルギーの未来と私たちの生活―今後、向かうべき方向とは(世の動きや価値観は30年ごとに変わる;石油がなくなって困る分野の技術開発が必須 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tsuyoshi
67
温暖化を善と主張される武田先生の本。石油、原子力その他のエネルギーにおける各国の事情や主張の矛盾点をつき、闇雲に信じることの危険性や、節約よりも技術革新を訴える武田先生の主張には極めて同意できるものであった。2018/07/28
Yuma Usui
30
石油や自然エネルギーなどを科学者目線で論じた一冊。レジ袋300枚がエコバック一枚に相当するため石油消費量は増えるが、レジ袋を有料にできると売り上げが増えるためエコバッグを推進したという話には何とも言えないものを感じた。10年以上前に出版された本なので、10年以上運用したエコバッグのエコロジー的な効果や経済的な効果がどうだったのか気になります。2019/05/16
Tomomi Yazaki
21
身近かな話題から地球規模の話を、エネルギーに関する疑問や矛盾に満ちた常識の嘘まで、津々浦々と武田先生が実直に解説する。レジ袋一つ取っても、それを使わないことによる弊害が大きすぎて、スポンサー頼りのメディアでは真実を伝えられない。環境問題を考えるならペットボトルも同列にする必要があるけど、闇が深すぎて、政府もマスメディアもスルー。環境をテーマとした愛知博で入場者が分別したゴミは、業者がまとめて焼却処分。なんでやねん。リサイクルでの国民の努力は全くの無駄骨。こういう事実はもっと広く訴えかけて欲しいですね。2021/03/24
わった
18
さすが武田先生。大変わかりやすい解説つきの環境のウソを見抜く本でした。石油の不要な部分を使用して作っていたビニール袋を、石油の重要な部分を使用して作ったエコバックで代用し、さらにビニール袋からもお金をとり、とかなり儲かる仕組みになってしまったんだなぁと気づいたときにはもう遅いですね。家電リサイクルで回収したものも中古品として売られているなんて。税金下げてください本当に。2016/10/02
あらあらら
17
石油がなくなったらどうなっちゃうんだろう。省エネのウソ、原発の危うさ、利権とエゴでエネルギーは作られてる。2015/02/27