内容説明
日本の中央銀行・日本銀行。「銀行の中の銀行」といわれるが、その実態はまったく知られていない。一株式会社であるこの銀行が、なぜ日本の金融・経済の要なのか。本書は、日銀の歴史から説き起こし、その存在に見え隠れする知られざる数々の謎と真実を暴く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
8
この著者の親分が副島某のせいか陰謀史観で書かれているのが残念だけど(自分で陰謀論と言われることを前文で書いている)、それを差し引いて読めば明治以来の近代史を「銀行=日銀」でわかりやすく読み解いている。日銀や通貨について知らないことも多かったので機会があれば巻末のノーマルな参考文献を読んでみようかな。2016/04/02
わらびん
3
信用がリアルマネーを増幅する。バブルがまた起きる、そんな読後感。難しくて理解できない点が多いが、資本主義は一部の特権階級に牛耳られていることが改めてわかった。2014/10/28
Kotaro Hayashi
2
日本の近現代史をこういうフレームで見ると分かりやすい。 江戸時代以前と巧く繋がりを持って観れるから面白いと思う。 2018/07/26
乾良人(カムイ)
2
「銀行はマネーを創造できる」という、所謂『信用創造』の仕組みを懇切丁寧に解説しています。「信用創造」については、リチャード・ヴェルナーの本を参考にするつもりでいたのですが、あいにく書店に在庫がなく、その代わりに手にしたのが本書。不況対策の一貫として、昨今では一般的にフリードマンのマネタリズム(マネーの供給量を中央銀行が操作する)政策を引き合いに出して説明することが多いわけですが、その陰で密かに暗躍する施策が行われると、本書では指摘します。その双璧をなす政策とは、銀行における「信用創造」に他なりません。2014/09/22
出世八五郎
2
暴露的に面白いのだけど、所々断定的にこうである!と述べるだけで参考文献なりソース醤油証拠がないので、首を傾げたままトホホな作品。信憑性高ければ良作。 ネーサンに貸したまま返ってこない。