内容説明
あきらめてしまうのか? NO.6の治安局員に連行された沙布を救い出すため、矯正施設の内部への潜入に成功した紫苑とネズミだったが、そこには想像を絶することが待ち受けていた。まるで地獄。くじけそうになる紫苑……その一方で、沙布には妖しげな魔の手が刻一刻と伸び始める。彼らの未来はいったい? (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
79
#1から順番に読んでいくつもりだったが、行った書店で扱っていたのが#5と#6の2冊だけだったため、途中(#5)から読み始めたもののさすがに挫けた。コミック風に「前巻までの粗筋」があるのではとの期待もむなしく…。#1〜#4読んだ後に再読します。2011/08/25
有
77
守れるものなどたった一握り。総てを救うなんて、夢物語。知らずに生きていたら、純粋なままで居られただろう。後戻りは許されない。これでもかと張り巡らされる現実に、目を背けそうになる。変わりゆく紫苑が悲しくもある。まだ、偽善や悪や正義の輪郭はわからない。でも紫苑なら辿り着いてくれるはず。傍に居なくても、それぞれに伝わる思い。思い出や残り香が、彼等に希望を導き出す。皆、どうか無事で居て。本当の笑顔を取り戻して。祈るばかり。私に出来ることは、数々の矛盾を考え物語を追い掛けること。私も自分なりの答えを見付けてみせる。2011/09/21
純
76
だんだん面白くなってきた♪やっと…、という気もしなくはないけど。さあ、続いて6巻に突入します(^^)/2016/01/02
nins
76
シリーズ折り返しの第5弾。ついに潜入した矯正施設。前作からの流れで予想していた以上に暗い展開に突入で驚きも。今まで前向きな気持ちで動いてきた紫苑もまた、矯正施設での極限的な流れで初めてみせる諦めの気持ちが出たり。それでもネズミと一緒に進む、二人だから乗り越えられる。一方のイヌカシら西ブロックに残ったメンバーも独自の行動を開始していく。No.6内の火藍にも残された希望が。ネズミが届けた「再開を必ず。」のメッセージ。まだまだこれからという流れ。物語がこれでもかとひっぱりながら面白くなっていくところでしょうか。2011/09/19
ユザキ部長
70
キャラが暴走。暴走は言いすぎか。動きまわって仕方ない印象。2018/07/05