内容説明
浄土真宗の祖・親鸞が生きた時代は、戦乱や飢饉が頻発した激動の時代でした。世界的な経済危機に見舞われた現在、私たちが親鸞の教えにふれるのは、非常に意義深いことだと思います。著者の山崎先生の喩えですが、モノを握り締める「自力」の世界から、握ったモノを手放す「他力」の世界に身の置き場を変えることで、これまで気付かなかった道が静かに開かれてくる……そんな新たな発見のある本です。
目次
プロローグ 親鸞という仏教者は存在しなかった?
第1章 親鸞の最期から生きる意味を学ぶ
第2章 「私」とは何者なのか?
第3章 親鸞の人間観を学ぶ
第4章 他力・開かれた人生を生きる
第5章 浄土はこの世からはじまる
第6章 人々の心をとらえた『歎異抄』の魅力
エピローグ 若者と宗教をめぐって