創元推理文庫<br> 福家警部補の挨拶 福家警部補シリーズ1

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創元推理文庫
福家警部補の挨拶 福家警部補シリーズ1

  • 著者名:大倉崇裕【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 東京創元社(2012/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488470029

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内容説明

冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、科警研主任として鳴らし退職後は大学講師に転じた“教授”が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、二女優の長きにわたる冷戦がオーディションを機に火を噴く「愛情のシナリオ」、経営不振で大手に乗っ取られる寸前の酒造会社社長が犯す矜恃の殺人「月の雫」、以上四編を収録。刑事コロンボをこよなく愛する著者が渾身の力を注ぐ第一集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

210
女性「古畑任三郎」参上!とにかくテンポが良い(^v^)!「テンポ」というキーワード、実は自分の中では非常に大事な要素です。決して遅いのがダメというわけではありません。なかには「じっくり&ゆっくり」が醍醐味の作品もありますからね(^_-)。さて、内容はわりとシンプルな構成で展開されていき、最初に犯人がわかるので、ある意味安心して読み進めていけます。謎解きの場面は、大きな衝撃は受けませんが、その淡々とした感じがまたいい感じです。こういう作品こそ映像化アリだと思います。福家警部補のキャラ、「ナイス」です!2013/09/01

ナルピーチ

176
福家警部補シリーズ1作目。倒叙ミステリーの形式で描かれた短編4作品が収録。本書を読んだ率直な感想としては、子供の頃にドラマでみていた古畑任三郎を思い出す。まさしくその女性版と言ってよい。出だしからの犯人による犯行を如何に推理し、証拠を掴んで追い詰めるか。犯人VS福家の構図が見処の一つであり、互いに腹のうちを探り合い、駆引きしあうも、福家のペースに乗せられたが最後!犯人はその犯行を認めざるを得なくなる。サクッと読めるこのシリーズ、続編も楽しめそうだ!2022/04/06

🐾Yoko Omoto🐾

141
刑事コロンボを敬愛する大倉氏が、ストレートに本歌取りした倒叙ミステリー。童顔でチビ、縁なしの眼鏡、およそ刑事には見えないという外見の福家警部補。最初は、彼女の淡々としたポーカーフェイスな部分とコロンボばりのしつこさに、いい印象を持てなかったが、各話での映画監督、酒屋の主人、ホームレスなど事件の脇役に投げかける一言が何とも温かく、彼女の魅力を伺い知ることができる。また、このシリーズは「何かを守りたい為の殺人」という内容で描かれている話が多く、特に「月の雫」は何とも切ない気持ちになった。正統派ミステリー。2013/09/17

あっちゃん

133
まんま刑事コロンボ(笑)私大ファンなんだよね!そして毎回思うけど、犯人達がちょっと可哀想!もう言わないであげてーって叫びそうになるわ( ̄▽ ̄)2022/12/01

Hitoshi Mita

115
倒叙物ミステリーの本作。刑事コロンボなどで犯人が最初から分かってる設定。そこをどう解決していくかが見どころ。福家警部補の突っ込みや細かいところへの疑問が犯人を追い詰めていく。そして福家警部補のキャラクターの面白さが話に厚みを加えている。2014/04/28

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