幻冬舎文庫<br> ララピポ

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幻冬舎文庫
ララピポ

  • 著者名:奥田英朗【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 幻冬舎(2012/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344411661

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内容説明

みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。映画化の話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

384
もうホントどうしようない人達のどうしようもない出来事ばかりで失笑するしかありません。しかし、”スモールワールド現象”をこう言う風に表現することもできるのだな、とひたすら感心してしまいました。その意味でタイトルが”ララピポ”なのは秀逸だと思いました。2016/05/18

風眠

270
目次にはストーンズやボブ・ディラン、ロックの名曲のタイトルが並んでいる。底辺にいても反骨精神で立ち向かう人々を描いた物語なのかと思ってたら、あらまぁエロだらけ!快楽に溺れ、性を切り売りし、性で自分を肯定しようとする人たち。しかしエロだけど色気がない、みんな必死すぎて何だか滑稽だ。どんなことをしても生きようとする人間の図太さと愛らしさ、そして哀しさを、エロで包んだ人間賛歌。熟女AV女優で自分の家に放火をさせる主婦の物語に『Light My Fire/ハートに火をつけて』と名付けるなんてエッジがきいてて最高!2013/06/02

再び読書

257
エロ満載の連作が、ひとつに繋がる。特に感心させられる内容ではないが、なぜかどきっとするのは、人の深層心理の性の部分をうまく炙り出していると思う。他の作品と比べるといろいろな意味で、一般受けする本ではないが、下品さにも奥田氏の個性が感じられる。またララピポがどこから出たのかが秀逸でした。2013/10/28

hit4papa

224
6人のしょうもない登場人物が奏でるエロ満載のしょうもない狂躁曲です。次々に主役がバトンタッチしていくという、リレー形式の群像劇になっています。良い子にはお見せできませんが、読了してみれば、愛すべきしょうもなさを感じます。

ダイ@2019.11.2~一時休止

204
連作短編集。それぞれの章の主人公が次の章に繋がって全体が繋がる感じ。今まで読んできた奥田さんとは違って下ネタ満載ですが面白かった。2016/05/17

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