内容説明
自由と自分勝手を混同し、自分さえよければいいという風潮が蔓延している昨今、私たちは人と人との温かいふれあい、人の身になって考える思いやりの心など、大切なものを忘れかけてはいないでしょうか。幼い日、2・26事件で愛する父を目の前で失い、母の反対を押し切ってキリスト教に入信し、修道院へ。そんな自らの体験を通じながら、人としてあるべき姿とは、美しく生きるとはどういうことかを、飾らない筆致で綴った宝珠のエッセイ集が、発刊から35年の時を経て、装いを新たに復刊。「愛される一番の近道は、自らが愛情深い人になること」「しあわせは、求めるのではなく自らの力で作りだすもの」──よく生きるための真実がここにあります。
目次
愛は溢れゆく(価値にひかれる心 隔たりを知っている愛 ほか)
美しい人に(テレウーマン 沈黙は美しい ほか)
あすなろ(教師のひとりごと 眼のかがやき ほか)
雪の音(雪 松の木 ほか)
心の眼(コーヒーからみそ汁まで 人間らしく ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
73
言葉が心の中にストンと落ちていきます。よりよい生き方をするための変わらない真実が優しく語られていました。愛されるためには愛情深くなり、幸せは自らの力で作り出す。クリスチャンとして心がけなければならないことなのではないでしょうか。教訓的な感じですが、嫌味なく、穏やかに語られるのが好きです。心から美しい人になりたいと思いました。2015/10/07
はるき
11
言葉の一つ一つ一つがストンとつ心に落ちてくる。教訓的というかクリチャンのシスターなので教訓的な話が多い。そこは嫌な人みいるだろうと思うけど、私は好きだ。優しい気持ちになれえる。貴重な一冊。2015/10/04
Mayu
5
以前ニッポン・ビューティーという本で知った渡辺和子さんの著作。置かれた場所で咲きなさい、もこの方が書かれたと初めて知りました。キリスト教関係の本では必ず「愛」について言及されますが、なんとなく気恥ずかしいというか、あまりにも綺麗事すぎるような感じがして理解し難かった私にもこの本の説明はとてもわかりやすく、認識が変わったと思います。教育者としての著者の意見にはとても共感でき、ハッとさせられる箇所がなんどもありました。本当の自由とは好き勝手に振る舞えることではなく、自分の欲望や衝動に支配されないこと2016/07/26
箱入り嫁
1
この本に書かれていることを一つ一つ自分のものにしながら いつもにっこり笑っていられる そんな人になりたいなと思いました。 http://aquamarine1956.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-9d64.html2015/04/05