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内容説明
【格好いい戦争など、ありはしない。】
それはおぞましく、惨たらしく、そして、あっけなく…。戦渦に転がる真実の欠片をあぶり出す戦場オムニバス第1巻。格好いい戦争など、ありはしない。
(C)2007 太田垣康男 (C)2007 C.H.LINE (C)SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じお
8
★★★☆☆ ゲーム「フロントミッション」のハフマン紛争を舞台に、戦場のリアル描き出すオムニバス漫画第1巻。まずまず、まずゲームを題材にしていますがほぼ関係なく、今世界で起きている戦争に置き換えても十分に通用しそうな、リアルな手触りの物語を高い画力で表現している怪作、人によっては如何にもな描写に嫌悪感や安っぽさを感じるかもしれませんが個人的には嫌いじゃないです2024/03/24
santiago
3
アニメでもゲームでも小説でも映画でも表現できない。漫画だから描けるロボと戦争とエログロ。2018/05/18
洋平
3
全10巻を読み・・・。隠れた傑作だと思います。ゲームは未プレイでも大丈夫。アジア、オセアニアを中心としたO.C.U.と、アメリカ合衆国を中心としたU.S.Nの対立を描いた近未来戦争物。強者は弱者を陵辱し、躊躇なく四肢を吹き飛ばしてせせら嗤う・・・。大人の事情で隠されそうな凄惨な現実を、ありのまま描いているような内容。かなり残酷描写や性描写がきついため、完全に大人向け。2014/10/03
小春香子
3
続刊沢山出ているけれど、最初のってことで。太田垣氏の世界観構築力と、作画担当の画力がすばらしいと思った。もちろん世界観は同名のゲームからきているんだけれども、それにリアリティとシニカルな色をつけているのは原作者。ぐいぐい引きこまれる。特に秀逸なのは犬塚の存在だと思う。戦場の最前線にいて決して傷つかず、全てを知り、エログロと人間の暗部に喜ぶ。我々読者のカリカチュアとして優秀すぎる。2011/10/11
剛田剛
2
・世界はすでに戦乱の時代に入り、世界はどんどんクソな方向に一方的に進んでいるらしい。そんな時代だからこそ読み返したいDOGLIFE&DOGSTYLE。文学はいつだって無力で手遅れではあるが、その無力さと手遅れさに絶望する経験は無駄ではない。・個人的には「防人の詩」は全エピソード中の最高峰である。特に一人称視点のコックピットに「お守り」が下がっているのに心を撃ち抜かれた。「羊飼いの帰還」のうどん屋の実家の描写もそうだが、「我々の足元と地続きの日常」が「戦場」と接続している描写が一番「コワい」のだ。2023/03/23