角川文庫<br> 事変リットン報告書ヲ奪取セヨ

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角川文庫
事変リットン報告書ヲ奪取セヨ

  • 著者名:池宮彰一郎
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2013/10発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043687145

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内容説明

昭和6年、関東軍の謀略による柳条湖事件を引き金に、「満州事変」は国際紛争に発展した。中国側からの提訴を受けた国際連盟は、事態を打開するため、現地に調査団の派遣を決定する。一方、国内では、元老・西園寺公望が関東軍の暴走を阻止するべく、元満鉄副総裁・松岡洋右に秘密工作を指示。それは、あまりにも奇抜で意外な計画だった……。著者の原点ともいうべき昭和史サスペンス小説の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

104
前半3分の1は満州事変や当時の国際情勢をみっちり勉強させられるが、これがあとの展開にばっちり効いてくる。国際連盟に昔気質の掏摸一家で対抗する趣向が抜群でケイパー小説の部分だけでもべらぼうに面白い。徹底したドキュメントタッチの文章が圧倒的リアリズム、緊迫感をもたらす。背景の国際謀略は複雑、小説としての構成はシンプルで力強く、テーマ性は豊かと実に読み応えある一冊。はっきりした著者の意図があって書かれた作品で、主張が出すぎなきらいもある。しかしここまで充実した内容の上に感銘させられてはぐうの音も出ない。2015/03/08

ehirano1

75
いやいやびっくりしました、こんな本があったなんて!!!これは興味深い、深過ぎます。ページを捲る手が止まりませんでした。どうして松岡洋右は三国同盟を推進したのかこれまで不思議でしょうがなかったのですが、本説(詳細は本書をお楽しみください)はそうかもしれないと思わせてくれました。昭和史のwhyにはホントにいろいろな事が潜んでいますね。2017/04/08

ひよこ

39
これ史実?フィクション?わからないくらい丁寧に話が作られている!満州事変から国際連盟脱退の流れは学校で習っている通りだけど、諸外国と関東軍を相手とする駆け引きは緊迫感てんこ盛りで面白い!2018/03/18

ちばと~る

30
三国同盟締結、国際連盟脱退演説で名を馳せた松岡洋右。関東軍の暴走を阻止する唯一のカギとして正式発表前のリットン報告書を奪取せよ!以前読んだ歴史本でも松岡洋右見直した!けど今回もイカス!!凄い!カッコいい!!混沌たる昭和前史のお勉強にもなるよ!掏摸が大活躍だけに超スリリング!!なんちゃってw2014/01/03

mura_海竜

13
満州事変、その後の物語。日本は、国際連盟の派遣した現地調査団(リットン調査団)から調査記録を盗み出す計画を遂行する。その役目に掏摸(すり)組織「巾着屋一家」が一任された。相手に掏られたとわからないように戻す技術。面白い。二・二六、五・一五、国際連盟脱退など戦争への第一歩を踏み出した時期。他関連書を読んで知識を深めたい。2012/10/06

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