角川ソフィア文庫<br> 方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

個数:1
紙書籍版価格
¥649
  • 電子書籍
  • Reader

角川ソフィア文庫
方丈記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

  • 著者名:武田友宏【編者】
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043574193

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

世の中すべてが大きく転換する無常のさまを直に見つつ、混迷の中を生きた長明が書き記した日本古典の傑作『方丈記』。原文も通釈も総ルビ付きだから、この美しい文体が誰にでもすらすら読める。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

目次

万物をつらぬく無常の真理
無常をさとす天災・人災
無常の世に生きる人々
過去の人生を顧みる
山中の独り住まい
わが人生の生き方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

98
巻末の解説ではなく各章の解説が読みたくて購入した本書。期待以上で奮っていました。いいじゃないかいいじゃないか方丈記!2022/04/09

月讀命

97
古典は素晴らしい。ただ、高校時代に古文の授業を真剣に学習してこなかった私にとってはハードルが高い。 しかし、このビギナーズクラシックは、現代文と古文の両方で解説して下さるので 親しみやすく理解し易い。鴨長明は、方丈記の中で、特に災害について多く書き綴っている。地震、津波、竜巻、火事、飢饉等を事詳細に記述しており、その光景を端的に描写しながら、世の中の無常観を物語っている。今般、未曾有の被害を齎せた東日本大震災が発生し、日本中大打撃を受けたが、惨劇は今も昔も同様であると感じ、何時の時代にも無常観を見い出す。2012/04/10

ちゃちゃ

72
京都日野山で隠棲する孤独な鴨長明の姿がここにはあった。「行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」あまりにも有名な美しい冒頭の一文。そこに見事に具現化された仏教的な無常観。平安末期に都を襲った大火、辻風(竜巻)、飢饉、大地震といった天災に加え、平清盛によって強行された福原遷都による人災。克明な記録文学のような印象に引きずられて見えなかった長明の孤独。悲運な生涯の果てに到達した、自由気ままで身の丈に合った侘び住まいへの満足と矜恃。人間味溢れる長明。今回初めて通読することで、新たな発見に心が躍った。2017/10/14

Gotoran

67
『徒然草』に続き、古の日本三大随筆、第二作品の『方丈記』も角川ビギナーズクラシックスで。現代語訳、読み下し、解説という構成で、読み易く、解説では時代背景や用語の説明もあり、さらにその章の意味合い、随所にある挿絵が理解の手助けになる。琴や琵琶を愛した長明ならではの流麗な文章で、世俗の成功からの挫折体験、平安末期の地震、竜巻、火事などの災害の続発から、人生の無常観について、思いを巡らせている。次は、最後の『枕草子』を読むことにしたい。2017/08/31

れみ

65
鎌倉時代の初め頃に書かれた随筆。冒頭の部分くらいしか知らなかったけど文章が原文でもわりと分かり易かった。あと一昨年の大河ドラマ「平清盛」にハマってたので知ってる名前や出来事が登場してるのが、お!って感じで面白かった。それから、解説にあった「徒然草」との比較が興味深かったので次に挑戦する古典は「徒然草」にしようかな。このシリーズ、何作か読んでるけどなぜかみんな解説が毒舌だったり辛辣だったりしてびっくりする(^_^;)2014/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/485554
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数43件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす