角川文庫<br> 夜を走る トラブル短篇集

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角川文庫
夜を走る トラブル短篇集

  • 著者名:筒井康隆【著者】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2015/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041305249

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内容説明

アル中のタクシー運転手が体験する最悪の夜、三カ月以上便通のない男の大便の行き先、デモに参加した女子大生を匿う教授の選択……絶体絶命、不条理な状況に壊れていく人間たちの哀しくも笑える物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

86
筒井サン、本領発揮か?と思わされるスラップスティック作品の連続です。いい意味で気が狂っていて、しかも潔いので感動しました。やりたい放題で笑えるものから笑えないもの、ブラックなものまで至上のセレクションと言えるでしょう。毒気満載で次々と起こるトラブルを思い切り楽しみました。最高です。2015/11/09

HANA

73
お腹痛い。筒井作品を読むのは久しぶりなのだが、冒頭の「経理課長の放送」でもう駄目だった。玉石混交の短編集なのだが、石は兎も角玉の破壊力は飛んでもないものがあるな。著者お得意のスラップスティックで、一番脂が乗り切った時期の作品のような気がするし。特に面白いのは表題作。昔読んだ時はいまいち気に入らなかったが、今読むと大傑作なのに気付かされる。谷崎とは逆ベクトルで関西弁の魅力を余す事無く発揮しているし。とりあえず「経理課長の放送」、表題作、「旗色不鮮明」「わが名はイサミ」辺りはお勧めです。ああ、お腹痛い。2020/03/03

さっとる◎

41
人生はまあ何かとバタバタするもんで、トラブル三昧ってことなんでしょか。やってやんでとか、そうきたかとか、取っ組み合えるんはサラリーの範囲内やと割り切れたり自分の能力でどうこうできるうちの話で、そんなん超えた理不尽トラブルーがやってきた日には、さてどうしたもんでっしゃろな。もうバタバタすることもできなくて地獄≒天国かとも思える狭間で白眼青息、そんなん他人事として開陳されちゃ笑ってまうやん。笑っちゃいけない大変難問他人トラブルは笑いと同じ重さである。そういうことなんだ。とか良い加減ないい加減言ってみたりして。2020/07/12

北風

40
バンボーレ!…この一語に尽きます。トラブルというより悪ふざけ(笑)2015/08/24

へいっち(ت)♪

31
初読の作家さんです。まさにトラブル短編集。メチャメチャでブラックで笑えるものから笑えないものまで…この作品が最初で良かったのかな?短編なのでサクサク読めちゃいました。2014/08/10

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