集英社文庫<br> 小説 小栗上野介 日本の近代化を仕掛けた男

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集英社文庫
小説 小栗上野介 日本の近代化を仕掛けた男

  • 著者名:童門冬二【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 集英社(2013/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087460674

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内容説明

幕末に勘定奉行や外国奉行、軍艦奉行などの要職を歴任し、遣米使節としてアメリカと通貨・為替交渉をし、横須賀製鉄所の建設や日本初の株式会社の設立、郡県制など、卓越した先見性で様々な新日本構想を描いていた小栗上野介。しかし新しい日本の姿を見ることなく、領地上州権田村で悲劇的な最期を迎える。日本の近代化を仕掛けた幕末の名奉行の功績と、その儚い運命を綴った歴史長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジェンダー

32
これ程上役に属してた方でここまで徳川幕府に尽くしながら無念の死を遂げた方がいるだろうかと思う。彼の死後新政府軍がやった事はほとんどが彼が構想していた事だから余計そう感じます。完全に足の引っ張りというか私怨のような気がします。ここまで義を重んじ与えられた環境の中で尽くし、またいろんな人の意見を傾けながら他の人の何歩先と先読みして行動出来る人がいるだろうかと思います。いくら徳川幕府が潰れかけとはいえここまで国のことを思い行動している人は本でも出てきた渋沢栄一など数少ないように感じます。2014/06/10

いずみ

6
勝てば官軍、その言葉の影で歴史に埋もれた素晴らしい人物達が沢山いる。その一人、小栗上野介。埋蔵金の人?なんて俗っぽい事しか知らなかったが、改めて読んでみたら大変興味深い人物だった。歴史に、たら、れば、はないが、小栗上野介が明治を生き抜いていたら、もっと沢山の事を成し遂げたに違いない。2015/01/26

BIN

5
徳川の忠臣で三河武士の典型な小栗上野介を描いた作品。大政奉還後、田舎に引っ込んだ小栗が埋蔵金を持っていったというデマが流れてたことは知らなかった。幕府にいながら、先見性があり実力もあったし、幕府に有能な人物も多くいたが、大半およびトップが腐ってたからどうしようもなかった可哀そうな人物でした。重用してくれた井伊直弼のことをよく書いていたり、妻と母に助けられてるところが良かった。2022/06/09

kuni

2
幕府側は悪者と刷り込まれているのだけれど、こういう人もいたというのはなんとも驚き。新政府に参加できなかったというのはもったいない気がする。変えなければいけないという気持ちは双方に共通だったということ。2015/01/02

久恒啓一

1
卓越した先見性と構想力を持ち、激動の幕末に外国奉行・勘定奉行・軍艦奉行等を歴任し、徳川幕府の存続に力を尽くした三河譜代の気骨あふれる武士・小栗上野介の物語。大隈重信が後年、「明治政府の近代化政策は、小栗忠順の模倣にすぎない」と発言したほどの人物だった。 著者は小栗の「混濁した世の中で貫く人間としての潔さと誠意」に興味を持ってこの小説を書いている。組織と人間というテーマを持つ著者の関心を引いた人物なのだろうhttp://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/201402052014/09/30

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