内容説明
一家四人でしあわせに暮らしていた沢木孝は、ある日突然、妻の麻紀に先立たれる。幼い子供たちが哀れだと、義母の芳子が同居を申し出て、家事と育児を引き受けたが、その一年後、孝は若手の女性社員に求婚した。義母は激怒し、家族会議により婿の再婚計画を白紙に戻そうとする。だがそれでも「嫁」はやってきた。不幸であることこそ人生との異常な価値観をたずさえて!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
3
妻の死から人生が狂わされていく男の物語。妻の死後に近づいてくる女もさることながら、義母も大概怖かったです。2011/08/28
梨愛
2
『家族会議をしよう』って民主的な感じするけど議長が結果決めてちゃダメだよね。最愛の妻を亡くした主人公が再婚を考えた相手は幸せを望まない人だった…元妻の母と再婚予定相手と小さな子供達との奇妙な生活が行き着く先は…幸せなわけないよね?2017/10/25
kyhitsuji
2
夫と子供二人を残し妻が亡くなり、妻の母親が家に乗り込んできて一緒に暮らし始める。再婚しようとした会社の同僚の絵里は「不幸こそ人生」という人生観の女性だった。幸せな描写からあっという間の転落人生。ハッピーエンドかと思ったら、後味が悪かったです。一番の性格異常者が幸せになる終わり方。2015/02/16
星辺気楽
2
突然訪れた妻の死。そして幸せ嫌いの絵里と傲慢な義母。幸せを求めた主人公はやがて亡き妻の面影に苛まされ、幸せ嫌いの絵里を疎んじていく。人並みの幸せを掴もうとした刹那、二人は最悪の結果に・・・。 ハッピーエンドかとホッとした瞬間、奈落の底に落とされた。切ない。2013/06/04
湘
1
義母が最後まで糞。 孝も愛妻が死んで1年経つんだし、現在は恋愛自由の身であることをもっともっと主張して義母を追い払うべきだった。2021/02/16