中公文庫<br> 天平大仏記

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中公文庫
天平大仏記

  • 著者名:澤田ふじ子【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122045002

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内容説明

天平十五年、聖武天皇は金銅盧舎那仏造顕の詔を発せられた。卓越した技能をもつ造仏工・天国や、手伎をもつ奴婢たちは、その身分を良民に直され、大仏建立に携わることになる。だがこの大事業には、熾烈な政争や陰謀が渦巻き、天国たちに過酷な試練が襲いかかる…。底辺を生きた人々の哀歓が胸に迫る長編力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるまさ

6
東大寺大仏…修学旅行でおなじみだけど、今までその裏にあるドラマにまで思いをはせることはなかった。しかし、当時、前例のないほど巨大な仏像を造るのは、現代からは想像しがたい程大変な国家プロジェクトだった。大仏建立の裏で繰り広げられる藤原仲麻呂と橘諸兄の権力争い、知恵を振り絞り当時の最新テクノロジーを駆使して巨大仏像を造りあげる技術者集団、牛馬のように働かされ使い捨てられていく民衆達。あの大仏を造るため、どれだけの人間が死に、その家族も含め人生を狂わされていったのか。奈良の大仏さんに対するイメージが変わった。2014/03/19

Jun Shino

1
時は730年代。聖武天皇は迷走し、紫香楽宮では巨大な盧舎那仏の造営が始まろうとしていた。奴婢の造仏工、天国(あまくに)らは作業に従事するとになる。一方政権内では左大臣橘諸兄と光明皇后の親戚・藤原仲麻呂が権力争いを繰り広げていた。ダイナミックな造仏プロジェクトを追いつつ、黒い政争を追いつつ、それが生命身体への危険を賭して作業にあたる天国らにどういう影響を与えるか、を描いている。奴婢はリアルな題材だがちょっとバランスが良すぎて面白くなかったかな。2019/09/15

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