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内容説明
「太平の平成の世、巷には未曾有の〈運動論〉的雑誌や書籍が氾濫している。あたかも〈身体〉という、人とはかけ離れた物体があるように。その渦の中には古武術も当然のように収まっている。しかし、本文で記しているように、人は人であり、その人は身体そのものである。当たり前のことだが、決して身体は人から遊離したものなのではない……」(本書より)。現代人が「武道」文化を体現したいと考えたとき、現存するものの模倣からしか入ることはできない。武蔵、一刀斎、白井亨といった達人たちを知るには、「身体」でたどる以外に道はない。道標としては、彼らの「言葉」にしか手がかりはないのだ。しかし、それを曲解した動きの稽古をしても意味はない。自分という「頭」を含んだ身体が、その痕跡を復元できなければ、「境地」が見えないのだ。「境地」が見えるということが重要だ。つまり、「相対的な価値が見える」ということに繋がるからである。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
序章 古武術・古武道の誤解を解く(古武術・古武道は神秘なのか!?)
第1章 「技」はいかにして生まれるのか(武道の「技」の特徴 古武道的身体とはなにか? 達人の「技」とはどんなものか? 「空気投げ」はほんとうに存在するのか?)
第2章 古武術・古武道による日本的身体の覚醒(日本的身体としての武技 達人・塩田剛三の不思議 古武道の「実際」が眠り続ける感性を喚び起こす)
終章 基本は「日常」にこそある(日常生活で「古武道」の修行をする)