集英社文庫<br> 全一冊 小説 新撰組

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集英社文庫
全一冊 小説 新撰組

  • 著者名:童門冬二【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 集英社(2013/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087476477

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内容説明

混迷の幕末。将軍警護のため、近藤勇は土方歳三、沖田総司ら「試衛館」一門を率いて京都に赴く。新撰組を結成し、尊王過激派が終結する池田屋を急襲、一躍京に名をはせた。「誠」の隊旗を掲げ、落日の幕府に殉じた新撰組。その精神の支柱になったのは、士道を忘れぬ鉄の規律だった。「新撰組が行く」を改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

64
登場人物が少なめで、頁数がある割には一般的に新選組の要所要所に描かれる有名な出来事にあまり深く追求されていないあっさりな一冊。変に深入りしていない分わかり易い。後半はやや急ぎ足。おそらく京都新選組の置かれた状況と、いつまで経っても認めてもらえなかった遣り切れない立場と、どんなに忙しく厳しい毎日の中にも隊士達は己だけの居場所を見つけるが如く其々の思いを抱えて過ごしていた…という事をこの一冊に収めたのではないかと思われる。近藤—土方—沖田のラインがやはり手堅く熱い。松原忠司にスポットを当てたのは興奮のレア度!2022/05/03

優希

18
比較的読みやすさはありますが、新撰組小説として見ると微妙ですね。人物描写はわりとあっさり目なので歴史の中での立ち位置、内部の歪み、己の道の生き様が逆にしっかり出ていると思います。ただ、書き方は中途半端です。京で血の雨を降らせた新撰組の姿は見られず、どういう組織だったかが主なため、内部で起きた事件もかなり淡泊かなと。山南脱走までが大幅な記述で占められているだけに、それ以降が簡単に流れを拾う感じになっているのも残念です。やはり滅びの美学あってこその新撰組だと思うので。本来の魅力が全くないと感じました。2014/03/21

じゅん

2
日本の歴史小説は食わず嫌いで今まで読んでこなかったが、この本を読んで認識を改めさせられた。小説と言うことで、史実と異なる部分もあるのであろうが、ここまで読みやすく、読者を惹きつける内容になっているのであれば大歓迎である。今まで新撰組と言えば漠然とした正義のイメージがあったが、実際は純粋ゆえの歪みがあり、時代に迎合することなく、己の信ずる道をひたすらに突き進んだ男たちだった。柔弱謙下とは言うものの、命を懸けてでもまっすぐに生き抜いた者達の生き様は誰もけなすことはできないと思う。幕末についての入門書に最適。2013/10/03

Moonlight_Hope

1
司馬遼太郎の史観とは別の切り口で書かれているので、大変興味深く読めました。 芹沢鴨との局内での友好関係、池田屋に至る経緯や鳥羽・伏見の戦いの顛末など。 土方歳三がにこにこしているっていう描写(池田屋以降は鬼の副長)が意外。 2004年の大河ドラマを思い返して読み進めた多摩編、三谷幸喜はこの本からも脚本に取り入れたんだろうなあと思えた。 物語の深みはあまりないので、新選組に感情を入れ込むまでは至らないけど、多摩出身の近藤、土方とそうじゃない局員たちとの想いがひとつになれなかったことに思いを馳せました。2020/10/04

mcbook

1
☆4 なぜか、これまで新撰組を読んでなかったが、はじめて手にした一冊。 小説とあるので、フィクションの部分もあるが、時代背景を含めて新撰組のことを把握できる良本。2017/04/23

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