外国切手に描かれた日本(にっぽん)

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外国切手に描かれた日本(にっぽん)

  • 著者名:内藤陽介
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 光文社(2014/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334031893
  • NDC分類:302.1

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内容説明

浮世絵切手から原爆切手まで――。切手というメディアに現れた“日本への視線”を気鋭の郵便学者がスリリングに読み解く。

目次

第1章 フジヤマ・ゲイシャの切手たち(“日本”の登場 切手に描かれた日米関係 ほか)
第2章 外国切手に登場した日本人(青木功 アントニオ猪木 ほか)
第3章 「原爆切手」騒動記(「原爆切手」とは アメリカの理解による太平洋戦争 ほか)
第4章 メイド・イン・ジャパンの外国切手(日本製だった朝鮮最初の切手 中国大陸に広がった切手ビジネス ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

31
おもしろ切手コレクション的な表題だが、本質的には切手を通じて観た、国内外の近現代史。明治維新を経て白人システムに独立国として参入するに、自国の郵便も独立の証左と一つとなる。戦前までの勢力圏拡張は、他国の郵便制度も日本流に敷衍すること。朝鮮、満州、モンゴルと当地の意匠を使いつつ、切手を以って支配を示すが、戦後全てを失い、メイドインジャパンが劣悪の代名詞だった時代から、高品質を目指し、近隣国の切手製造を請け負うまで。清濁の意図が入り混じった切手になった日本人も興味深い。見返り美人は何を振り返っているのか。2020/07/21

Willie the Wildcat

23
歴史、文化、そして時代を”切手”という視点で表現。興味深い!確かに経済施策の場合もあるが、友好・親善の印。印象に残るのが、「日中韓の協業」。(欧米列強への共同戦線が根底にあるが)隣国同士の協業・成長。これこそ、真のご近所付き合い。一方、アメリカの「原爆切手」。原爆投下の是非ではなく、発行停止への感情論が、当時の日本の”空気”。切手そのもの以上に、当時の政治家諸氏に若干失望・・・。蛇足だが、モルジブの佐藤栄作。表記は佐藤”B作”!笑うしかない・・・。2013/03/20

壱萬弐仟縁

9
10年前の本。モノクロ随所、カラー写真は2か所に多数収録。切手は“小さな外交官”(3頁)なんていう諧謔があっていい感じ。切手は絵画が縮小された絵画という印象を強めた。太平洋戦争中フィリピンで発行された富士山がデザインとなっている切手(26頁)。切手を数多く拝見すると、さながら切手は史料との印象も強くなる。美術作品でもある切手の多角的な性質に感服した。ネットでメールの時代ゆえ、徐々に切手を扱う機会も減ってはいるが、切手は史料であると思えば保存をしっかりしたい。きのこ雲原爆切手は発行されなかった(178頁)。2013/06/01

志村真幸

2
 外国の切手には、しばしば日本がテーマとして描かれている。それらを時代順に追いながら、主として政治的・歴史的状況から読み解いてみせたのが本書。  最初に日本が登場したのは、いつなのか。なぜとりあげられることになったのか。残念な「まちがった」姿に描かれている点は、どう解釈すべきなのか。  さらに東京五輪をきっかけに各国で日本切手が発行されたこと、切手から読み取れる日米関係、外国切手に登場した日本人、原爆切手騒動など、いずれも刺激的な話題ばかり。  単なる蘊蓄ではなく、歴史として論じられており、おもしろい。 2019/02/16

1
ただ単に並べてる本かなと思ったら、背景の蘊蓄にやられた。使い道は思いつかないけど(笑)、雑学としては面白いかな。2011/02/07

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