内容説明
国連事務総長の職を辞し、宇宙軍に復帰したシーフォート。いま、彼が艦長を務める宇宙艦〈オリンピアッド〉は植民惑星ホープ・ネーションに到着しようとしていた。艦が惑星軌道上に停泊してまもなく、彼は艦を訪れた少年ランディに出会う。ランディはシーフォートのかつての親友、デレクの息子であった。父の死の責任がシーフォートに考えるランディは、激しい怒りをシーフォートにぶつけてくるのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けるぴー
0
前巻で壮絶なる最後を遂げたシーフォートの友人の息子が語り部となり最終章が幕を開ける。父を死に追いやったシーフォートを憎む少年は大きな罪を犯すことになり、またその罪と真正面から向き合って少年期を終える。しかし罪が消えるわけではない。その行いによって彼と、彼の愛する人々は矮小なる人間の企みに囚われていく。これまで真っ直ぐに神への信仰を軸に据えてきたとは思えない方向転換で、本作は宗教に向かって斬り込んでいく。これまでシーフォートの盲目なる信仰に辟易してきた私だが、だからこそ本作の切り口に唸りを上げるしかなかった2011/12/28
kame
0
再読。…なんだと思っていたんだけど、前の巻を持っていないということは初読なのかもしかして。(笑) それとも借りて読んだのか。それすら覚えていないwww2011/03/01