内容説明
働き盛りでがんになり、余命6か月と宣言されても転移に負けず、7年生き抜いた男性。思いがけない妊娠でシングルマザーとなった女子大生。あと3か月といわれながら、子供の卒業式まで生きたいと闘病を続けた母親――。辛い体験だが、病気をしたからこそ見えてくることがある。命のある限りあきらめないで丁寧に生きて欲しいと願い、あたたかな医療をめざして尽くす医師。珠玉のエッセイ集。
目次
あきらめない
希望を捨てない
あるがままに生きる
無条件に愛されるということ
家族の絆を結ぶ
命に寄りそうということ
命のちから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
E M !
3
アルコール依存症、ターミナルケア、チェイノブリ、ドイツ平和村etc…。困難なことがあっても、あきらめない人々をみて、私も頑張ろうと思いました。特に放射能に汚染された村サマショールで暮らすニコライさんが印象に残りました。鎌田さんの明るさ&優しさが伝わってくる本です。2012/02/08
ことよん
1
こんな先生のいる病院で、ターミナルケアを受けたら、本当にいいでしょうね。 諏訪のそばに住んでいる人が、うらやましいです。2011/07/30
runorio
1
行間に滲む、人を見つめる眼差しの優しさ。死を受け入れることの尊さと、現代の終末医療が抱える諸問題を目の当たりにした。寿命を告げられたとき、自分なら一体なにができるだろう。2011/06/17
May
1
あと少しで読了という所で長期間あいてしまった。感想が書きにくい。印象に残った箇所。「現代人は沈黙が怖いのだ。・・・ぼくらはよく無理矢理しゃべり続けようとする。『温かな沈黙』を勇気を持って、もっともっと、人と人との間に受け入れてもいいのかもしれない」「人間が成長する過程の中で、無条件に愛される時期が必要」「いつか、きっと、あなたにふさわしい、豊かで味わいの深い人生が見えてくるときがくるだろう。見えてしまえばしめたもので・・・それは曲がりくねった道かもしれないが・・・だからこそあなたらしい生き方ができる」2009/09/13
パフちゃん@かのん変更
0
C すい臓の悪性腫瘍で7年生きる 2011/02/16