角川ホラー文庫<br> 双頭の蛇

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角川ホラー文庫
双頭の蛇

  • 著者名:今邑彩
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041962053

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内容説明

編集者、喜屋武蛍子の元恋人で調査員の伊達が、信州・日の本村へ調査に出かけたまま行方不明になった。伊達の妻によれば、彼はこの村の寺に二泊した後、村長の車で長野駅まで送ってもらったという。蛍子は村を訪ねるが、伊達が所持していたライターが沼の近くに落ちていたということ以外、手がかりは見つからなかった。蛍子の奔走をよそに、日の本村では七年に一度の大祭に向けて準備が進んでいた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

130
蛇神シリーズ③ここに来て新たに“お印”が導く古今未曽有の事態…そこに重なるは「二匹の双頭の蛇が現れ、これが交わるとき、大いなる螺旋の力が起こり、混沌の気が動く…」という伝承とは畏れ入る…前作で引き立て役と思っていた武のまさかの変貌に驚愕しながら伊達に“タケル”と読ませていないことに脱帽…正直、様々な立場での荒唐無稽な憶測がやっと日の本村での真相や舞台へと繋がる展開は少々回りくどく、この巻がスゴく難しい位置付けなのは否めない。ただ、全て準備整った今は正真正銘の大神祭を待ちきれぬまま、いざ最終巻『暗黒祭』へ!2020/01/24

mii22.

49
蛇神シリーズ3作目。2作目の『翼ある蛇』はサイドストーリー的だったが、『双頭の蛇』ではまた舞台は因習の残る日の本村での「大神祭」にまつわる話。聖二の言葉を借りれば「この世は、目に見えない無数の縦糸と横糸で作られている壮大な織物のようなもの」というダークファンタジーの様相を見せはじめたかと思いきや...またしても田舎の悪しき因習がらみの話に。神家の忌まわしい血がふつふつと湧き起こり恐ろしい混沌を招くことになるのか...最終巻が楽しみだ。2016/04/07

papako

41
シリーズ3冊目。盛り上がってきました!おおよその祭りの全容は明らかになっていますが、今までの事象が絡み、隠れた大祭の意味が少しずつあかされてきた。双頭の蛇の意味。蛍子がどこまで絡めるのか。ヒロの未来は?あと1冊、探しに行けない今の自分が残念。。。2014/03/24

rio

39
元恋人伊達の行方を探るため日の本村を訪れた蛍子だったが、そこでは7年に1度の大祭の準備が着々と進められている蛇神シリーズ第3弾。展開部ということで徐々に盛り上がってきました。伊達を探す蛍子に忍び寄る不振な影や前作の被害者武にお印が出るなど先が気になります。本作では日の本村を牛耳る登場人物の視点が入るため、今まで謎だった日の本村の一端や冷酷に見えていた日の本村の人達の人間性が見えて単純に敵とは言えない印象がありました。最終巻が楽しみです。2014/08/10

すたこ

38
★★★シリーズものとは知らずに読み始めてしまったが最後、途中で止められず。小難しい説明やコラムは読み飛ばしてしまったけれど、とにかく先が気になる面白さ。読ませる力は、さすがの今邑作品。しかし、すごい所で終わってしまった。次の巻を早く手に入れないと!気になって仕方ない。2017/05/02

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