集英社文庫<br> 彼が狼だった日

個数:1
紙書籍版価格
¥748
  • 電子書籍
  • Reader

集英社文庫
彼が狼だった日

  • 著者名:北方謙三【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 集英社(2014/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087472240

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

俺は20歳のバーテンダー。夢はクルーザーを駆って海原を疾ること。バイトはヤバイ品物の運送だ。手伝わせていた哲夫が殺られた。黙ったままで。告げ口。そう思われたくないだけで死んでいった男がいる。ふたり殺して俺は外国に逃げた。それから4年。俺は戻ってきた。傭兵。地獄の訓練を受け、砂漠でもジャングルでも闘ってきた。北方謙三が謳う成長と再会と復讐の詩。長篇ハードボイルド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

森オサム

52
久々の北方ハードボイルド。何気なく立ち読みしてそのまま購入し、読了。今回の主人公は第一章では不器用だが筋の通った20歳の若者として登場し、第二章では成長した、いや、変貌してしまったタフでクールな殺人機械となり帰ってきます。そして第三章になると、少し優しさを取り戻した大人の男に、本当の強さを感じる男に見事成長し再登場します。どのエピソードも会話文にテンポがあり読み易いのが良い。プロットは少々複雑で、誰と何の話をしているのか混乱した所も有ったが、最後まで面白く読めました。この先の話も読みたい、余韻の残る作品。2018/02/12

はつばあば

51
いいですねぇ!。3章に分れた野田と言う若者の生き方・・。一章では若さ故の正義漢から二人を殺め、2章では日本を離れ傭兵になって再度日本に帰って遠藤と知り合う。3章目で野田はあの哲と同じ名前を持つ子を救う。老けた遠藤に哲を託して去っていく・・。「男ってものはいつもひとりだ」。群れてしか生きていけない男がいいか、一匹狼か・・女にとっても悩みますが、北方さん、風間一輝さん、武論尊さんといい昔の男は世界に羽ばたく夢を与えてくれます(#^^#)。2018/05/01

GAKU

37
第1章、バーテンダーの野田20歳、ある事件がきっかけで二人殺し海外へ逃亡。第2章、傭兵経験を経て4年後の24歳、ある目的の為に日本へ戻り、成し遂げるとまた海外へ。第3章、さらに6年後の30歳再び日本に現れる・・・・。従来の北方氏の主人公とはちょっと違うタイプ?大藪春彦風?一風変わった北方氏の作品でした。第2章、3章に登場の私立探偵遠藤。良い味出していました。北方氏の現代版ハードボイルドファンの私としては、楽しめた1冊でした。2015/11/21

ずっきん

14
図書館でタイトルに惹かれて。北方氏のハードボイルドは実は初読み。25年も前の作品ですが、楽しめました。時代的にも設定も、シティハンターの冴羽僚がちらつく。前半若い主人公が、女にはわからないって何度も言うとこが読んでるこっちが照れ臭い。どうせなら金狼の朝倉のように女にも徹底して非情になれよと思うが、そうはなれてないトトが可愛いくてヨシヨシ抱きしめたい。遠藤の台詞はいちいちかっこよかったなぁ。おばちゃんの感想でごめんなさい。2017/11/19

cebola6

3
中古屋で買って積んでました。内容もわからなかったが、ふる目のハードボイルド。いきなり話が進んだ辺りからドップリハマりました。次は北方先生の歴史物にも進んでみたい。2023/09/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/389031
  • ご注意事項