ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 敵手

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ハヤカワ・ミステリ文庫
敵手

  • ISBN:9784150707354

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内容説明

馬の脚が切断されるという残忍な事件が続発。元ジョッキイの調査員シッド・ハレーは、飼い馬を傷つけられた白血病の少女に反人さがしを依頼される。やがて容疑者として浮かんだのは、ジョッキイ時代の好敵手で、今では国民的タレントとなった親友エリスだった。シッドはやむなく彼を告発するが、逆にエリスを擁護するマスコミから執拗な攻撃を受けて……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

26
シッド・ハレー・シリーズ3作目。白血病の少女から依頼されたのは、二歳馬の前右足を切断する残忍な事件。やがてシッドは国民的人気タレントで親友でもある男を告発するが、マスコミや世間の非難はシッドへ向けられる。相変わらず導入部から読み手の心をぎゅっと掴んで、あとは一気読みでした。骨髄移植を前に「あなたはわたしに勇気を与えてくれるわ」という少女に、「勇気はきみの中から湧いてくる。その時になればわかるよ」と応じるシッドの、逆境でも己の流儀を変えない姿に引きつけられる。今回も名人芸の面白さに酔いしれました。2020/10/27

背番号10@せばてん。

24
【1996_アメリカ探偵作家クラブ賞】【1997_このミス4位】【1996_週刊文春ミステリーベスト10_海外3位】2008年5月23日読了。競馬シリーズ第34弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。2008/05/23

bapaksejahtera

15
片腕義肢の調査員シドが主人公のシリーズ3作目。主人公が暴力を受ける事の多い競馬シリーズだが、仮令柔道の技を身に着けたとは言え身体障害者が度々痛めつけられると気分が重い。今回は愛馬の脚を切断され嘆く白血病の少女の為に犯人探しに着手するうち主人公の親友でもある有名なテレビタレントが犯人である事が判明、裁判に至る。容疑者は頑強に否認すると共にマスコミを用いた人格攻撃を展開する。新聞社が総体で一方的非難に及ぶ不自然。一新聞社の攻撃で社会全体がそれに加担する不思議。賞も取った著者晩年の傑作とされるが同意はできない。2022/09/04

しーふぉ

15
マンネリですな〜2016/11/02

おくちゃん

13
シド・ハレー、カッコいい。ディック・フランシスは最近読み始めましたが今のところ外れなし。主人公はみんなタフでカッコいい。ハマってます。2020/10/08

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