内容説明
後漢末、霊帝の時代。宦官達は帝を恣(ほしいまま)に操り、天下は麻の如く乱れていた。疲弊した民衆の一部は黄巾賊となって全国に蜂起。大軍を率いて首都洛陽に入った董卓が軍政の覇権を握ると、忽ち暴政の嵐が吹く。「乱世がくるぞ」若き曹操は身ぶるいしながら思った。この“乱世の英雄”曹操を中心に群雄たちが繰り広げる壮大な歴史ロマン「三好三国志」全五巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カムイ
28
曹操を主人公した三国志、吉川英治の三国志も良かったが、こちらの方が、人間臭さが出てる。2016/07/02
JUN
23
三国志に関する知識は全く無い状態で読み始めたが、非常に読みやすい。全5巻なので、まだ序章ではあるが、次の展開が気になる。この書は、曹操を中心に置いているが、劉備玄徳の人間性に惹かれてしまう。2014/06/17
つみれ
10
演義よりの三国志だが、劉備ではなく曹操を主役に据えているのが特徴。吉川版ほど文章が古めかしくなく、北方版ほど大胆な脚色が施されていないため、読みやすく大筋を理解しやすい。多少正史の記述に気が配られていること、吉川版には描かれなかったエピソードが差し挟まれていること、三好氏独自の解釈が織り交ぜられていることなどが互いに作用し、新鮮な読み応えを提供してくれる。鄭欽というオリジナルキャラクターが登場するのだが、彼がなかなかおもしろい役どころを与えられている。今後の展開が楽しみだ。2015/10/17
シロー
7
高校の頃にFCゲームをきっかけに三国志がブームになり、BJで連載が始まった作品。村上豊画伯の挿絵入りの大判ムック本が綺麗で楽しみにしていたのにいつの間にか無くなってしまい残念に思っていたので、文庫化された際には必ず読もうと思っていたのを漸く果たせました。一巻は非姫・貂蝉のアクトレスが悪漢・董卓を滅す辺りまで。自分がこれまで読んだ三国志のベストは『柴錬三国志』ですが、どこまで迫れるか。ここまでは文章は読み易く、会話のセンスも上々でかなり期待出来そうです。2016/03/01
とりふぃど
3
主役が曹操ですよ~。それだけで、もう…と映画レッドクリフで不快な思いをした一曹操ファンには感無量。読みやすいしね。2009/07/20