集英社文庫<br> アド・バード

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集英社文庫
アド・バード

  • 著者名:椎名誠【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 集英社(2014/09発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087485929

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内容説明

【第11回日本SF大賞受賞作】マサルと菊丸の兄弟は、行方不明の父親を探しに、マザーK市へと冒険の旅に出た――。そこは、異常発達した広告が全てを支配する驚愕の未来都市だった! 赤舌、地ばしり、蚊喰い虫……珍妙不可思議な生物たちの乱舞。どこかなつかしさを誘う歌声。椎名誠独自の世界を打ち立てた記念碑的長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

58
異常生物が徘徊する腐敗する都市、そこは、広告が支配する驚愕の未来。日本SF大賞を受賞した作品。魔訶不思議な生物が登場し、如何にもシーナワールドという感じで、悪くはなかった。だけど、個人的にはSF大賞?って感じでした。あまり現実味のないSFは好きじゃないなあ。やっぱりシーナさんは違った話がいいなあと思った一冊でした。★★★

ひさか

42
小説すばる1987年7月号〜1989年12月号連載のものを1990年3月集英社から刊行し、1997年集英社文庫化。第11回(1990年)日本SF大賞受賞。世界の謎と、理由を行き当たりばったりの冒険にちりばめて語るストーリーは絶品でわくわくする。登場する人、モノ、イキモノ達に魅力がある。インパクトがあって、記憶に残る話でした。2021/03/30

そふぃあ

33
「ヒゾムシ」や「地走り」のようなユニークな名前を持つ奇妙な生き物や、荒廃した都市を描く想像力がすごい。 特に、群れになって空を飛び、ドットのように文字を描いて広告を打つアドバードの設定は、超近代都市文明の成れの果てを体現するグロテスクさがあって感心した。そしてどこかコミカルなアドバードの正体にもゾッとさせられた。 個人的には、巨大な異形同士が人間の存在ガン無視で戦うシチュエーションが好き(『クレイモア』のロクサーヌvsカサンドラ戦とか特に好き)なので、シダレカズラとセイヨウシナノキの戦いが良かった。2021/06/14

takeapple

27
28年ぶりに読み返す。やはり面白かった。そして初読時は気づかなかったが、椎名誠の小説の底流としての父への思いを始めとした家族についての懐かしい思い出、一人ではなく小集団で冒険に行くこと、そしてマジョリティへの反感っということはやっぱりきちんと描かれているんだなあと思った。まとめてSF作品を読んでみるのも面白いかもしれないなあ。2018/07/23

還暦院erk

21
図書館本。故水玉師匠の『SFまで10万光年以上』p12、p30~で紹介されていたので、シーナSF初読み。…長かった。星新一的異世界は魅力的だけど。ラスト50ページくらいは「どうまとまるのか」予測がつかなくてドキドキ一気読みだったけど。地ばしり(海ばしり)に乗って旅するのは勘弁だがアド・バードには乗ってみたいな、と思った。あと、C4君の真似はスグしたくなるね(笑)。「水玉せんせいがしーなせんせいのお話をみじかくおしえてくれて、みじかくしてくれたお話しはみじかくてよかったです」なんちゃって。2016/10/25

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