角川文庫<br> 百億の昼と千億の夜

個数:1
紙書籍版価格
¥726
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
百億の昼と千億の夜

  • 著者名:光瀬龍
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • KADOKAWA(2014/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041395059

ファイル: /

内容説明

ギリシアの哲人プラトン、釈迦国の王子悉達多、ナザレの救世主イエス。彼らは世界の破滅を感知し、この世界を外から支配する超越者の存在を知る。幾千億の宇宙と人類の存亡をかけ、紀元前の過去から未来までの時空間の中で、彼らは巨大な力に戦いを挑んでいくが……宇宙の創世と終焉、神と人間、時の流れの非情さをテーマに、壮大なスケールで描く日本SF小説の金字塔。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんけー

15
萩尾望都さんのコミック版は既読で、原作の小説を読みたいと思って幾星霜(笑)此処から「スターレッド」へ繋がって..小説版はコミック版よりも登場人物の心理や行動原理を事細かく描写し。(萩尾さんのコミック表現云々を比較している訳では無いです。コミック版は素晴らしい表現を限られた紙数で表している。望都先生様々です♪)物語の始まりが宇宙の誕生から太陽系に至り第三惑星地球の生命の胎動の始まりを描き..プラトンーオリオナエ、悉達多ーシッタータ、そして阿修羅王。この3人のキャラにナザレのイエスを絡ませ壮大な世界観を展開2015/10/31

lovemys

13
すごかった。はじめは何か宗教的な絡みのある物語なのかと思っていけど、気が付いたら未来の話で、スゴイ世界観が広がっていた! 躍動的なキリストにビックリ(笑) これがSFなのか。圧倒的なスケールで頭の中がすごいことになった。マトリクスや猿の惑星的なものがイメージされるが、この本の方が圧倒的にスケールが大きい。抗えない時の流れの中にぶち込まれた感じ。読むのが大変でクタクタになったけど、ラストのあしゅらの描写が神々しいほどに心に残って消えない。理解度を高めるためにもう一度読みたいが、小説では無理。漫画で再読したい2023/01/14

tama

11
自本 早川の「日本SFシリーズ」1968年再版 72年3月に室蘭市東町の文教堂で購入 久々に再読。光瀬龍さんを読んだ最初の本。その後、光瀬さんの本を次々購入するも、これを超える光瀬さんの作品がない気さえします。視覚的描写が凄いので、なまじな可視化は作品のよさを激減させると思う。是非、マンガの前にこちらを!2013/04/17

ハル

7
先に漫画版を読んでその難解さに読みたいとは思いながらも積んだままにしていた作品。この宇宙を外から操る超越者に挑むという途方もない壮大さ。中盤以降の場面転換は漫画版を読んでいなければイメージできなかった。悲壮感漂うラストもいい。このリバイバル版のカバーデザインもこれしかない!というデザインで良し。小松左京の『果てしなき流れの果てに』と並んで国内最高峰のSF。2017/02/10

山口透析鉄

6
私が買って読んでいたのは昔の角川文庫でしたので、こちらに書いておきます。解説は中島梓(栗本薫)さんでした。 現代日本SF小説の双璧、でしょうね。 小松左京さんの「果しなき流れの果に」と並ぶ、古典的名作で、オールタイム人気投票では、日本の長編小説部門ではこの2作が概ねツートップですからね。 日本的な諸行無常をSF小説で書いてみたらどうなるか?というのが光瀬龍氏のSF小説の一貫したテーマだったと思いますが、これが最も端的に現れている作品でしょうね。 萩尾望都さんの漫画版と併せて、やはり大好きな作品です。1986/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/487785
  • ご注意事項