内容説明
シカゴ郊外、日本企業が買収したオルネイ社は従業員、市民の間に軋轢を生んでいた。差別的と映る“日本的経営”、脅迫状に不審火。ハロウィンの爆弾騒ぎの後、日本人少年が消えた。戦慄のハードサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうや
4
読むならこのタイミングかなと。内容はまずまず、それ以上に普段考えないような気付きの多さにびっくり。2016/11/01
astmee
4
舞台となる日本企業が進出したアメリカの田舎町は労働者や地域住民との文化摩擦が犯罪行為に発展しかねない危険な雰囲気。そんな状況で行方不明になった日本人の少年を探すハロウィンの夜の緊迫した数時間の物語。主人公と一緒に事件解決にとりくむ地元警察署長とその部下ストッパードがいい味だしてる。無駄のない語り口で内容の濃い一冊でした。2012/08/02
はる
4
わずか(?!)10時間の間の話で351頁。 事件(?)の背景についての記述も多いのですが、これがなかなか効果的。 『犯人』探しにどんどん惹きこまれていきました。 主役の田畑が警察署長と行動をともにするあたりちょっと出来すぎ感もありますが、 テンポもよく楽しめました・・・って、『背景』はかなりヘビーなのですが・・ ^^;2011/05/07
Yoko Oishi
3
相変わらずのハードボイルド。 今回は人種差別問題を扱った作品。 奇しくもこの作品の翌年に ハロウィン事件があったというから驚き。 郷に入れば郷に従えではないが、 外国で暮らすということはその社会背景も ひっくるめて受け入れなきゃいけない んだろうなぁ。2012/10/03
Ukati
2
ハロウィンシーズンだし と思って読んでみたら毛色の違う話やった! 佐々木譲の海外モノは意外とイイ2018/10/01