集英社文庫<br> ガダラの豚 II

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集英社文庫
ガダラの豚 II

  • 著者名:中島らも【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 集英社(2016/02発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
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  • ISBN:9784087484816

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内容説明

研究助手、スプーン曲げの青年、大生部の長男、そしてテレビ局のスタッフ6名を引き連れて、大生部はアフリカへと旅立つ。目指すはスワヒリ語で「13」を表わすケニアとウガンダの国境近くの町クミナタトゥ。そこで大魔術師バキリの面会に成功するが、最大のタブーを犯してしまう。バキリの呪具(キジーツ)である少女を攫ったのだ。バキリの手下たちに追われ、危機一髪、ケニアを後にするのだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

192
2巻の舞台はアフリカ!中盤まではポレポレなアフリカをしばし旅の目的を忘れてゆるりと…しかし、ブンゴマから目的のクミナタトゥに入るあたりからは前半のポレポレ気分もどこへやら、バキリの登場からはもう巻末まで一気読みです。この呪術合戦、実際にありそうだから怖い!(現地では実際にあるんだろうなぁ)とにかく、最終巻を早く読まねば!2017/10/04

ehirano1

178
心玉導師の新興宗教とバキリの呪術の運営の構図は同じですし、やっていることもほぼ同じです。心玉導師の信者はバキリのキジーツに該当するのでしょう。また、イエズス会も同様であると著者は暗に示唆しているようにも見受けられました。さて、I巻では心玉導師vs.主人公達、II巻ではバキリvs.主人公達でした。どちらも完全決着は付いていません。最終巻でどうなるか。目が離せなくなってきました。2017/07/09

ナルピーチ

130
テレビの特番撮影の為にケニアへとやってきた大生部達。目指すは大呪術師バキリが住むクミナタトゥ村。そこでバキリに出会う事ができたのだが、新たなトラブルに巻き込まれる事になる…。第二部になっても引き続き面白い!舞台をアフリカ大陸へ移し、序盤は大生部御一行の珍道中を楽しみながら、そのワールドワイドな世界観によって広大なサバンナの情景や生息する動物達の模様が自然と目に浮かぶ。そして後半は一気にスリリングな展開へ!様々な問題を抱えてこの先どうなる!?第三部も楽しみでしょうがない!2024/01/09

藤月はな(灯れ松明の火)

83
日本での揉め事を解決した一行はアフリカへ。スワヒリ語、アフリカ料理や世間で捉えられているアフリカ像と現実のアフリカとのギャップ、妬みと諍いが起こる部族間においての呪術の働きは文化人類学を学んでいた身としては懐かしく、思うばかり。しかし、バキリによる人間の認識がどれほど、危ういのかはSNSの発達やフェイクニュースなどが身近になってしまった今では、的を得すぎていてゾッとするものもあります。それにしても装丁デザインが大好きな北見隆氏なんですね。気づいた時は小躍りしそうになりましたよ^^2017/08/16

おいしゃん

77
ケニアに旅立ち、壮絶な目に遭いながら、呪術者たちを訪ね、ケニアから命からがら逃げ出す第二編。アフリカに入った途端急に頼もしくなった、教授たちの一行の変化が面白い。さて日本ではどんな活躍を見せるのか。三編に期待。2016/12/30

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