内容説明
平賀源内、鼠小僧次郎吉など江戸時代に活躍した怪人たち18人が登場。独特なキャラクターとパフォーマンスで世間を騒がせた人々だ。その行動はじつにユニーク。ときの政治を陰で操る権謀術数、喜々とした偽系図づくり、独自の理念を貫く熱烈行動、飄々と雲流のような生きかた、など。摩訶不思議な時空間の大江戸ならではの「怪人列伝」。
感想・レビュー
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スプリント
4
「謀反人策謀家殉教者」で取り上げられている人物がどの人物も波瀾万丈な生き方をしていて印象に残りました。2014/09/12
日本たらこ産業
1
①「義人傑人自由人」②「奇人変人酔狂人」③「謀反人策謀家殉教者」の三部、それぞれ6名ずつ計18名の「怪人」がオムニバス形式で紹介されています。平賀源内といった有名どころのみならず、名前すら記録に残されていない竹内藤蔵召使といった無名の人物まで紹介されていて興味深く読みました。同作者の「偉物伝」でもそうでしたが、エピソードを通じての作者による現代社会との対比なども述べられ、よくある単純な人物紹介本ではありません。2013/04/10