内容説明
師の風貌に欠かせぬ下駄の音。白夜の旅に想うさまざまな感慨――移りゆく四季の実感、生まれ育った故郷のこと、旅のこと、家族のこと、文学への想い……日常の一齣に、芳醇な文学の香りをそえて、人生への深く、暖かい視線で綴る、三浦哲郎の名随筆。随筆集『下駄の音』『一尾の鮎』より達意の名文66編を精選収録。(講談社文庫)
感想・レビュー
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麦子ちゃん
1
私は、心が弱い状態が続くときや、なんだか空しくてしょうがなくなってしまった時には、私の人間の部分に穏やかさや優しさ、さすらぎを与え、精神を癒すために三浦哲郎を読むようにしている。三浦哲郎を読むことによって不安によってその形がぶれそうになっている私の心に、ありようというか、方向性を与えてくれるので私にとって三浦哲郎の著書は聖書みたいなものなのだとおもう。 著者の随筆はこれが二冊目であるが、今回は国内外の旅行記にふんだんにページがさかれて、事細かな描写によって三浦哲郎の目で旅ができて、とってもおもしろかった。2021/12/08
やなせトモロヲ
0
★★★2017/10/16