内容説明
一等航海士・神尾修二は、友人の戸山が殺されたことを航海中に知る。神尾の婚約者を自称する教子をめぐるトラブルが原因という。婚約をした覚えのない彼にとっては、不可解な事件だった。職を辞し、横浜に上陸した神尾に、さまざまな男女が接触してくる。そして不可解な暴力が彼を襲う――男の怒り、哀しみを鮮烈に描くシリーズ第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
53
やはり北方謙三氏の現代版ハードボイルドは良い!20数年ぶりの再読だが、良い!主人公の神尾は勿論だけれど、秋月の成長ぶりも良かった。そして、あまり登場しないのだけれどボクサーの長坂が良い味出してます。こういう脇役達も北方作品の魅力ですね。クライマックスでの神尾の悲しみには思わずもらい涙!北方先生!こんな終わり方は悲しすぎるぞー!!余韻が冷めないうちに、続けて第2作も再読だ!2018/12/20
せ〜ちゃん
20
★★★★★ 神尾シリーズ第1弾。2016/09/25
tai65
2
星5つ2014/03/04
@yuc
1
初北方謙三。水滸伝チャレンジ前にさっと読めそうなこちらを先に。アマリアロドリゲスをSpotifyで流しながら読む。カセットテープをオートリバースで聴くシーンや自動車電話に時代を感じる。マセラティやフェラーリやレストランの描写もバブリー。そして神尾がキザ。ハードボイルド小説のヒーローは令和の時代でどう受け入れられるんだろうかと感じた。私は好きです。この本も面白かったけれど、神尾がいきなり事件に関わることになった経緯が最初ちょっとわかりにくかったなー。彼の過去は後のシリーズで明らかになるのかしら。楽しみです。2024/02/27
権蔵
0
過去に読んだ本。人には譲れないものがある…痛くて一番つらいのは、心だよ…男らしいとは何なのか、いつも教えてもらう。2016/11/08