ハヤカワ文庫SF<br> 獣の数字 3

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ハヤカワ文庫SF
獣の数字 3

  • ISBN:9784150110161

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内容説明

「あたしのパパが作ったタイム・マシンを見てくださる?」―ぼくの決死のプロポーズに、彼女は笑ってそう答えた。だがそれは単なるタイム・マシンではなく―。多元宇宙を自在に往来できる連続体飛行機だった。この画期的発明を狙う謎の異星人に新婚早々殺されかけたぼくらは、この飛行機を駆って時空を超えた逃避行へと旅立ったのだが…。円熟期を迎えた巨匠が奔放に描く力作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
個人の自由を探究する作者は作品に自由を拡張しようと多世界宇宙を設けたのか?本巻で主人公達は、前作『愛に時間を』の主人公と邂逅し、後者にその役割を引き渡したかのようだ。が、そんな喜劇的展開の中で忘れられたかのような黒帽子ら敵が現れて混沌のような最後が訪れると、ヨハネの黙示録の獣の数字(666)から発想された6の6乗の6乗の世界があるとする本書が、あらゆる時代の人々の想像力で増殖し続けている世界全体の一部を指すように思えてくる。ラテン語facereからfactとfictionが生まれたことが思い起こされる。2023/12/03

豆桃

0
3巻も費やしておいて大きな進展のないまま、俺たちの戦いはこれからだ!なエンディング。駄作だとは思うけど、それでも読んでる最中は面白かったのがさすがハインライン。彼の偏愛がたっぷり詰まってるところも嫌いになれない2013/10/29

2兵

0
ついにラザルス・ロング登場。「愛に時間を」を読んでいたので、母親への言及があるだけでグッと来る。のだが、後半はもはや彼が主役。というか、そもそも話が途中から支離滅裂だし、もはや誰と誰が会話しているのか全く頭に入ってこない。訳が読み難いのもあるのかもしれないが、解説でも触れられている様に、ハインラインのワースト・ワンと言って良いかもしれない(苦笑)。過去のハインライン作品の登場人物が次から次へと(名前だけ)出てくるので、読んでいればいるほど楽しめる。というより、読んでないと着いていけない。いやはや。2019/03/08

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