内容説明
詩織の母はいまわの際に「トランプの本」と言い残して病死。そして、父・大輔も出張先の広島で「トランプの本」を見つけたというメッセージを残して非業の死を遂げた。さらにその部下、野木もまた九州・柳川から「面白い物を見つけた」という葉書を詩織あてに書いた直後に失踪。途方にくれる詩織がたよれるのはもはや浅見光彦しかいない。ところが、その浅見にも死の影が……。著者のお願い――この本は浅見光彦シリーズを3冊以上お読みになった方以外はお買いにならないでください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんた
11
今までにないドンデン返し要素。楽しめた。だが何か足りない感もあり。出張で行った柳川にもう一度行ってウナギを食べたい。2019/10/27
十六夜(いざよい)
11
トリックは途中で分かってしまい、結末も急展開であっけない幕切れだったのが残念でしたが、ドラマでは実現不可能なネタだけにそれなりに楽しめました。2018/12/11
Kiyoshi Utsugi
9
内田康夫の「浅見光彦殺人事件」を読了しました。 自分にとっては浅見光彦シリーズの100冊目になるものです。 広島、柳川、福岡を舞台にした作品です。 広島のホテルで会社員の寺沢大輔が死体となって発見されるところから事件が始まります。 キーワードは「トランプの本」です。 特に調査依頼もないのに浅見光彦の方から直接被害者の家族に事件直後にアクセスするという珍しいパターンです。 それだけに、なんとなく結末は分かってしまいますね。2019/07/04
タカシ
9
父親が謎の死をとげた女性に、浅見が犯人探しの協力を申し出るが…。題名からしてあやしい感じだけど読んでくうちに更に違和感が感じられていく。特にキスシーンは不思議でした。結局、真の犯人は捕まったのでしょうか。2015/04/02
もも
8
これはこれで面白かったです。光彦シリーズで出てきたところはどこも行きたくなってしまいます。2021/12/08