講談社文芸文庫<br> 木枯の酒倉から・風博士

個数:1
紙書籍版価格
¥1,430
  • 電子書籍
  • Reader

講談社文芸文庫
木枯の酒倉から・風博士

  • 著者名:坂口安吾【著】
  • 価格 ¥1,353(本体¥1,230)
  • 講談社(2011/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061962156

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

はたから見ると何をしているのか、と疑われるような青春。内部では、いかに壁を破れるか、と深く呻吟している青春。人生的に、文学的に必要以上の重荷を敢えて背負い、全人生的、全文学的な苦吟の果て、初期坂口安吾は誕生する。苦吟の果ての哄笑、ファルス。「木枯の酒倉から」「風博士」「黒谷村」「竹藪の家」等、初期安吾を代表する秀作を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Wan-Nyans

6
★★★★☆

テツ

3
坂口安吾の何が好きかって、酔っ払うつもりで酒を呑むとき、そして酔っ払ったときの感覚、感じ方が自分と似ている部分だと思う。そう。別にあんなもん好き好んで呑む必要ないんだよな。ただ僅かな金で余計なまとわりつく全てを忘れられる魔法を買えることが素晴らしいだけであって。そしてそんな酩酊状態で安吾の文章を読むと、こんな状態で書いたのかなあと想像できて楽しい。酒は弱い人間が逃げる為に飲むのか。それとも強いから他に頼らずに酒を呑むだけで済むのか。2013/01/09

mako

2
再読だったwwwそれに気づかないとは当時どんだけ頭に入ってなかったんだろうか。2014年の記録に「難しかった…」て感想書いてたし笑。竹薮の家とか面白かった。坂口さんの作品は流れとか前後のつながり以上に、取り出した一文がとても美しかったりする。あと、よく言われていることだけど、文章のエネルギー、勢いが半端ないw2016/03/13

mako

2
風博士、最後のシャレの部分が良かった。 初期作品は若干難しかった・・・2014/08/09

MIRACLE

2
初期の13作品を年代順に収録した短編集(解説は川村湊。作家案内は花田俊典)。登場人物の名前が過剰で、退屈だった。坂口の作品は核を欠いた、表層的なものばかりで、文章も作為が目立つ。それが読む側にとっては苦痛だ。それも小説のあり方の一つなのだろうが、当時はともかくとして、現代において、坂口安吾の小説は歴史的な使命を終えている、と思う。唯一の例外は農村を描いた「村のひと騒ぎ」で、農村の保守性を筆者が嫌悪したことを考えると、皮肉。川村の解説は今回も、論理を欠いた一方的な文章。文系特有の言葉遊びにウンザリした。2013/02/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/242072
  • ご注意事項