集英社文庫<br> 白い手

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集英社文庫
白い手

  • 著者名:椎名誠【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2014/10発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087498189

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内容説明

親分格のヒロミツ。括約筋の働きが悪い松井。コロッケ屋の息子・神田パッチン。そして思い出しても“しん”とした気持になる〈白い手〉の女の子。海がひかり、風がおどり、森がさわいでいたあの頃。歩いていく先すべての風景が優しくするどく輝き、いつも何かがキラキラしていた少年たちの黄金時代。シーナとその仲間たちがくりひろげる、冒険と試練と友情の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

86
はじめてのときは「男の子はバカだなあ」と笑って読んだ。だから「元気が出る本」探しで何度目かの読書。本はやはり読む年齢や立場で全く感じ方が違うということを痛感した。これは笑えるけれど切なくて、夏の終わりの夕暮れに伸びる影を思い出す。大人への扉の前に立って「この向こうには何が待っているのか」と興味津々の小学校高学年男子。やはりバカだけど何と愛おしい。この時間の何と輝かしい。一歩先を行く女子たちに圧倒されながら、大人たちに怒られながら彼らは学んでいく。大切な人を守れる男になるために。2018/08/11

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

78
椎名さんの自伝的な小説。彼は昭和19年生まれだから、私の両親の世代である。だけどここに書かれている世界は懐かしく感じることも多い。街頭テレビや野外映画は知らないけれど、学校の壁新聞や学芸会の演劇など、そうだよねえって思う。後書きに椎名さんが「黄金時代だった。いつも何かがキラキラしていた」と書いてあるが、まさしくそんな時代のお話。★★★★2020/02/02

はつばあば

72
シーナさん、この年にして初読みです。なんで読んだことが無かったのかと考えたら・・シーナさんは爺様と同じ年。東京生まれと信州の寒村生まれの差はあるが、私達夫婦の育児の時期が同じ線上にあって、自分達の生活だけで精一杯で本が読めなかったのだろう。私達の幼い頃の匂いがとても懐かしい。アスファルトなんてひいていない土ホコリが舞い上がる道、田んぼや畑の畦道を通って川でザリガニを取って。そう云えば5年の時同級生の男の子2人が近所の山に行こうと誘いにきてくれたのに・・父親が追い返したわ。色気の欠片もない娘やったのに。2016/07/28

BlueBerry

65
久しぶりに椎名誠が読みたくなって手に取った次第。椎名誠の少年時代を書き綴った連作短編集。喜び、悲しみ、感動、屈託とかキラキラ輝いていた少年時代が思われてなかなか気持ちの良い本だった。短くて読み易いのでこれは割とお勧めかな。序盤○中盤◎ラスト○ラスト◎2014/09/23

fseigojp

19
たしか映画原作 少年の淡い初恋2016/03/02

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