内容説明
下関から新幹線に乗りこんだ男が「あの女にやられた」と叫び、突然の死を遂げた。残されたのは「火の山で逢おう」という謎めいた手紙。差出人は“耳なし芳一”だった。車中に居あわせた浅見光彦は、嫌疑をかけられた漫画家志望の家出娘池宮果奈と、自称ヤクザの高山に救いの手を差し伸べたばかりに事件に巻きこまれてしまう。「あの女」とは誰か、“耳なし芳一”が企む過去からの復讐とは? “浅見光彦シリーズ”舞台は長州下関へ――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まり
9
図書館本。今回の相棒は刑事さんではなく漫画家さんとヤクザさん。このかけ合いが面白かったし心地良かった。漫画家のヒロインは無鉄砲だけど天真爛漫で魅力的だった。相変わらず光彦は引いてたけど…。ヤクザさんの高山さんは、お茶目な感じ。どうしても暗くなりがちな事件が少し2人のおかげでマシだった。2023/03/30
十六夜(いざよい)
8
歴史と事件をうまく絡めた面白さでした。平家物語や耳なし芳一のさわりは知っていたが、その背景も書かれており勉強になった。たいした問題ではないが、浅見光彦シリーズに出てくるヒロインが皆優柔不断で人に頼り過ぎなタイプでどうも好きになれない。2019/03/01
しんた
7
戦争もの。トリックもストーリーもいまいち心に残らない作品だった。名前負け。ただ最後の犯人の居直りは考えさせられる。2016/08/07
m
3
耳なし芳一、平家物語、七卿落ちと絡めた下関の事件。安徳天皇を祀る赤間神社も、芳一堂もいつか行ってみたい。浅見光彦シリーズは知らない土地のことや歴史を知れるので楽しいな。2022年190冊目。2022/07/27
ピコ
3
いつもの浅見光彦シリーズより少しだけコメディ。何回も読んでるけど、面白い。2018/12/08