内容説明
名門・菊池一族の取材で熊本県菊池市に向かった浅見光彦。道中で知り合った菊池由紀は泣いたかと思えば笑い出す情緒不安定で、彼女も菊池市へ向かうという。だが、熊本駅で彼女を尾行してきた長野県警の刑事に、由紀の父親が長野にある“親王塚”で殺され、容疑が由紀の恋人にかかっていて、彼女も逃亡を助けた疑いがあるといわれ……。一族にまつわる因縁、由紀の父親を殺害したのは誰なのか。深まる謎に名探偵の推理が冴える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
35
1991年7月11日読了。浅見光彦シリーズ第36弾。あらすじは忘却の彼方。(2018年3月18日入力。作者のご逝去を悼み、ご冥福をお祈りします)1991/07/11
鉄人28号
13
☆☆ 再読。初読はH3年2月28日。30年ぶりに読んだ。これは平成元年の作品であるが、なんと、内田康夫はこの年には13作を発表したという。プロローグで読者をぐっと惹き付ける手法はさすがである。菊池氏にまつわる伝説をからめたミステリーである。その題材は興味を引く。しかし、推理性とプロットは内田康夫にしては今一であった。2020/04/06
neppeta
7
自分の名字と関係がある気がして読んでみました。 菊池という姓は元々九州の菊池氏から続いている姓らしいが、今は九州にはあまり菊池姓が残っていなく、東北などに散々に多く名乗られている。そんな菊池一族にまつわるお話を内田先生らしく旅行記のように方々出てくる地名や名称と会わせて、どんな場所だろうと思いを馳せるのが楽しい。当時浅見さんは国道地理院の地図をみて推理してましたが、いまはGoogleマップがあるから便利だわー。2016/11/06
しんた
6
菊池だらけの世界。誰が誰かわからなくなる。面白味に欠ける作品。2020/04/26
スプリント
3
歴史や伝承を絡めたミステリー 著者の取材力・博学に脱帽。2012/07/13