内容説明
金の売買などインチキ商法で世間を騒がせた佐賀原商事の幹部社員平山は、南青山で交通事故に遭い死亡した。後には「ホトケのオデコ」という謎の言葉と「九条亜矢子」という名刺が残った。亜矢子は現在、政界に隠然たる影響力を及ぼすフィクサー・大原と結婚していた。一方、軽井沢大橋で、警視庁公安部員が不審死を遂げた。事件の背後には40数年前のある出来事が……。信濃のコロンボ・竹村警部と名探偵浅見光彦が初めて競演!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
75
仕事のお供小説。やはり脳内で榎木孝明が動いています。今作は意外な場面から始まり、いくつかの謎が絡んでいる。信濃のコロンボという竹村警部が共演。なのに、謎は謎のまま、灰色の解決ですっきりしません。竹村警部との絡みも少ないし、誰の死の真相もはっきりしないのはちょっと残念かな。毎年行っている軽井沢、今度は軽井沢大橋行ってみよう!2018/11/10
涼
68
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/03/post-222588.html 記録にも記憶にもありませんが、再読のようです。2022/03/05
roomy
21
浅見光彦と竹村警部の共演。絡みは少なめで残念。お話は面白かったです。2016/02/07
下町ロコモーティブ
18
*著者が1983年に東京から居を移した軽井沢が舞台。その時々の事件を作品に盛り込ませるのが得意な著者ではあるが豊田商事と東芝機械のココム違反を一緒にするのは無理があるだろう。次回名探偵浅見光彦氏シリーズ20作目に期待することにする。2016/12/18
ドナルド@灯れ松明の火
18
立て続けに浅見光彦シリーズ7作目。ベスト3ではないが中継ぎで「軽井沢殺人事件」。豊田商事の事件を彷彿とさせ、かつCOCOM違反を突き止めた公安と殺人事件を追う警察の対立。政財界の黒幕と役者が揃い、軽井沢を舞台に浅見が颯爽と謎を解いていく。すっきりした結末ではないがいかにもありそうな話で興味深かった。 2014/04/16