内容説明
古代日本では琥珀が岩手県久慈から奈良の都まで運ばれていた。その「琥珀の道(アンバー・ロード)」をたどったキャラバン隊メンバーの相次ぐ変死。久慈から単身上京していた大岡滝子は早稲田面影橋で通り魔に襲われ、本井博正は三陸海岸で投身自殺を遂げた……かに見えた。残された写真に写る謎の人物とは? 琥珀の知られざる秘密を名探偵・浅見光彦が探るうちに事件は思わぬ方向へ。内田康夫、長編第50作を飾る渾身の書き下ろしミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅子
10
遠い遠い昔、ハマっていた(と思う)内田さん。 今回読んで「えー!?」。浅見光彦さんってこんなお人でしたっけ。初恋の人と同窓会で久しぶりに会い、ちょっとチーンとなった気分でした。。。2020/09/24
うずまきねこ
5
オチがかなり寂しかったです。今回は感情移入しちゃっただけに…女性の感情の機微を読んだり、起伏に気付くのは大変なんですね。作品自体は色恋沙汰のようなものも少し見られて読んでる分には楽しかったです。けれど、伏線的な意味で言うと描写が足りないかなぁ、と思ってしまったりしました。2011/04/14
あおさわ
3
二つの事件にはなんの関連性もなく見え、実際にもちょっと本元の事件がやっつけ仕事な結末になってました;心理的なトリックがありますが、それほど驚きもありません。安定してますが面白みはいまいちです。本作は作家の内田康夫氏が出ており、なんか言い訳じみたこと言ってますから本人もこの結末は気に入ってないんじゃないかと。過程はわくわくしたので時間は無駄ではなかった!と思います。2013/11/17
スプリント
2
定番の展開が盛り込まれ、シリーズの読者には楽しめる作品。2012/07/09
samandabadra
2
自作解説より引用:たった一つ気掛かりなことがあります。それは、僕が死んでしまったら、はたして浅見光彦は自立して生きていけるのだろうかーということです。そのときはどうぞ、ファンの皆さん、このだめな次男坊をよろしくお願いします。 >>でもできるだけ長生きしてたくさん書いてほしいです。2013/03/06